c被害者と家族報道関係者を活用することは、マイナス面とプラス面があります。マイナス面をおそれる風潮が強くありますが、社会に訴えかけて情報を集めるなどの場面では、プラスとなります。どう対応するかは、その時々に自分で決めていいことですが、十分にプラス面、マイナス面の双方を考え、できれば支援者にも相談したうえで、報道関係者にどのように対応するか決めてみましょう。今は、新聞やテレビ等の報道よりも、SNS等のインターネットによる書き込み被害の方が、影響が大きい場合があります。テレビ等の報道では匿名だったのに、SNSでは、実名や住所、学校や勤務先名などが「さらされ」たり、根拠のない内容が書き込まれたりすることもあります。また、事故現場の写真が被写体となる被害者への配慮のないままに携帯電話などで撮影され、インターネットに掲載されたりすることがありますそのような掲載を見つけた場合には、スクリーンショットするなどをして、書き込みの内容がわかる情報を証拠として残したうえで、支援者や弁護士、警察と相談しましょう。31 〇たくさんの記者が自宅に取材に来て、対応できない、取材を断りたいときは、玄関に張り紙をして取材に応じられない意思を伝えることができます。〇弁護土や支援者を通じて地元の記者クラプに「断りたい」と伝えてもらうこともできます。0できるだけ多くの人や社会に呼びかけをしたいとき、報道関係者に報道してもうらことができれば大きな助けになる場合がありますが、「報道」するかどうかを決めるのは報道関係者ですので、思い通りになるとは限りませんが、要望は率直に伝えましょう。〇こちらから報道関係者に連絡をとり、自分の言い分を伝えたいときは、事故に関連することを時系列にまとめ、資料として渡すと、ーから説明せずにすみます。交通事故は多く起きていますが、「みんな分かっている」と思わず、被害者側を深く分かってもらえるよう、説明に努めてみましょつ。|c-5.インターネットでの被害I C-4.疇関係者との対応方法
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