物流・自動車

自動車メーカー5社の型式指定申請における不正行為について

令和6年8月26日時点

1.経緯、国土交通省の対応

日付 対応の概要 関連リンク
令和6年
6月3日(月)

【自動車メーカー5社より報告】

ダイハツ工業等の不正事案を踏まえ、国土交通省が、型式指定を取得している他の自動車メーカー、装置メーカー等85社に対し、型式指定申請における不正行為の有無等に関する調査・報告を指示したところ、5月末までに以下の5社より不正行為の報告があった。

● トヨタ自動車株式会社(※調査継続中のため、5月末時点で判明している不正行為のみ記載)

  • 現行生産車3車種について、歩行者保護試験における虚偽データの提出等が確認された。
  • 過去生産車4車種について、衝突試験における試験車両の不正加工等が確認された。

● マツダ株式会社

  • 現行生産車2車種について、出力試験におけるエンジン制御ソフトの書換えが確認された。
  • 過去生産車3車種について、衝突試験における試験車両の不正加工が確認された。

● ヤマハ発動機株式会社

  • 現行生産車1車種について、騒音試験における不適正な試験条件での実施が確認された。
  • 過去生産車2車種について、警音器試験における試験成績書の虚偽記載が確認された。

● 本田技研工業株式会社

  • 過去生産車22車種について、騒音試験における試験成績書の虚偽記載等が確認された。

● スズキ株式会社

  • 過去生産車1車種について、制動装置試験における試験成績書の虚偽記載が確認された。
型式指定申請における不正行為の有無等に関する自動車メーカー等の調査報告の結果等について(令和6年6月3日報道発表)

【国土交通省】

○ 不正行為の報告があった5社に対し、以下のとおり指示を行った。

  • 国土交通省が基準適合性を確認するまで、不正行為のあった車種の出荷を停止すること※1
  • 最終的な調査結果を速やかに提出すること※2
  • ユーザー等への丁寧な説明や対応に努めること
  • ※1 現行生産車について不正行為の報告があった3社(トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機)に対する指示

    ※2 調査継続中の1社(トヨタ自動車)に対する指示

○ 今後、以下のとおり対応する。

  • 不正行為の報告があった5社に立入検査を行い、不正行為の事実関係等の確認を行う。
  • 国土交通省及び(独)自動車技術総合機構において、不正行為のあった車種の基準適合性を速やかに確認する。
  • 立入検査及び基準適合性の検証結果を踏まえ、道路運送車両法に基づき厳正に対応する。

○ なお、5月末時点の報告結果は以下のとおり。(詳細は関連リンク参照)

調査完了            68社
 不正行為なし         64社
 不正行為あり          4社 (マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、スズキ)
調査継続中           17社
 現時点で判明した不正行為なし 16社
 現時点で判明した不正行為あり  1社 (トヨタ自動車)

6月28日(金)

【国土交通省】

○ マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業及びスズキの4社に対する立入検査の結果を公表

○ マツダ、ヤマハ発動機及び本田技研工業に対し、再発防止策の確実な実施及び実施状況の報告を指導

○ 4社において不正行為が確認された計31車種の基準適合性の確認結果を公表し、うち現行生産車計3車種(マツダ2車種、ヤマハ発動機1車種)の出荷停止の指示を解除

○ なお、6月28日時点の報告結果は以下のとおり。(詳細は関連リンク参照)

調査完了            83社
 不正行為なし         79社
 不正行為あり          4社 (マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、スズキ)
調査継続中            2社
 現時点で判明した不正行為なし  1社
 現時点で判明した不正行為あり  1社 (トヨタ自動車)

自動車メーカー4社の不正行為に関する国土交通省の対応等について(令和6年6月28日報道発表)
7月5日(金)

【トヨタ自動車より報告】

同社より、型式指定申請における不正行為に関する調査結果の報告があった。

この報告の中で、5月末時点で判明したもの以外の不正行為は確認されなかった旨の報告がありました。

※:・現行生産車3車種について、歩行者保護試験における虚偽データの提出等

  ・過去生産車4車種について、衝突試験における試験車両の不正加工等

型式指定申請における不正行為の有無等に関するトヨタ自動車(株)からの調査結果報告について(令和6年7月5日報道発表)

【国土交通省】

○ 同社の報告を踏まえ、以下のとおり指示を行った。

  • 不正行為の原因とその背景を継続調査し、速やかに報告すること

○ 今後、以下のとおり対応を行う。

  • トヨタ自動車へ立入検査を行い、不正行為の事実関係等の更なる確認を行ったうえで、同社による原因調査結果も踏まえ、道路運送車両法に基づき厳正に対応する。

7月31日(水)

【国土交通省】

○ トヨタ自動車に対する立入検査の結果を公表

  • トヨタ自動車から不正行為の報告があった7車種における不正行為の事実を認定
  • ※:・意図的な、試験車両の加工、虚偽記載、データ改ざん等
  • トヨタ自動車から報告があった7車種以外に7車種(現行生産車4車種、過去生産車3車種)における不正行為を認定
  • トヨタ自動車から
    不正の報告があった車種
    立入検査等で追加で
    不正を認定した車種
    合計
    7車種 7車種 14車種

  • この結果を受け、追加で不正行為を認定した7車種のうち、海外当局による認可を受けた6車種については、国土交通省から海外当局に通知した。
  • 7月5日に報告された不正行為のうち2車種について、正しく事実関係が報告されていないことを確認した。

○ トヨタ自動車からの原因調査結果の報告及び立入検査での確認結果等を踏まえ、トヨタ自動車に対し、道路運送車両法の規定に基づき、是正命令を発出した。

  • トヨタ自動車に対し、1ヶ月以内に再発防止策を報告し、その後四半期毎に再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。

○ トヨタ自動車から不正行為の報告があった7車種について基準適合性の確認結果を公表し、うち現行生産車3車種の出荷停止の指示を解除

  • 立入検査等で追加で不正行為を認定した7車種のうち現行生産車1車種について基準に適合していることを確認した。
  • 海外当局による認可を受けた6車種については、海外当局に通知し、基準適合性の確認を要請済
トヨタ自動車(株)の不正事案に関する国土交通省の対応について(令和6年7月31日報道発表)
8月9日(金)

【国土交通省】

○ これまで調査継続中であった1社から不正行為なしとの報告があり、これにより、全ての調査が完了

○ 報告概要は以下のとおり。(詳細は関連リンク参照)

調査完了            85社
 不正行為なし         80社
 不正行為あり          5社 (マツダ、ヤマハ発動機、本田技研工業、スズキ、トヨタ自動車)

型式指定申請における不正行為の有無等に関する調査報告結果について(令和6年8月9日報道発表)

2.自動車の型式指定に係る不正行為の防止に向けた検討会について

3.不正行為の通報窓口について

お問い合わせ先

国土交通省物流・自動車局 審査・リコール課
電話 :03-5253-8111(内線42313、42314)
直通 :03-5253-8595

ページの先頭に戻る