1.ワンストップサービスの概要
自動車を保有するために必要な多くの手続(検査・登録、保管場所証明、自動車諸税の納税 等)は、それぞれの行政機関へ出向いて行わなければならず、申請(申告)者にとって、大き な負担となっています。この手続をオンラインで、一括して行うことができるようにするのが、 「自動車保有関係手続のワンストップサービス」です。 自動車保有関係手続のワンストップサービス推進関係省庁連絡会議の下、ワンストップサー ビス・システムの構築に向け関係省庁と連携してシステム具体化に向けた調査・検討を進めて おり、平成14年8月、「自動車保有関係手続のワンストップサービスのグランドデザイン」を 策定しました。また、平成14年度の調査・報告として「自動車保有関係手続のワンストップサ
ービス・システム要件定義の概要」をまとめました。
2.ワンストップサービス化推進の経緯
(1)自動車の保有に伴い必要となる各種の行政手続(検査・登録、保管場所証明、自動車 諸税の納付等)については、平成10年12月に内閣総理大臣直轄の省庁連携タスクフォー スとして設置された「自動車保有関係手続のワンストップサービスプロジェクトに関す るバーチャル・エージェンシー」において、国民負担の軽減及び行政事務の簡素化、効 率化の観点からワンストップサービス(各種の行政サービスを1箇所又は1回の手続 で提供)を実現するための検討が行われました。 (2)同バーチャル・エージェンシーの最終報告を受け、平成11年12月、「高度情報通信社 会推進本部(IT戦略本部)」において政府方針を決定、概ね平成17年(2005年)を目途 に手続の電子化によるワンストップサービス・システムの稼動開始を目指すこととされ ました。 (3)平成12年4月に上記推進本部決定に基づき、「ワンストップサービス推進関係省庁連 絡会議」を設置、また、連絡会議に幹事会を置き、関係省庁(内閣官房、警察庁、総務 省、法務省、国税庁、経済産業省、国土交通省)が連携し、ワンストップサービス・シス テムの実用化に向けて検討を進めております。 (4)具体的には平成12年度、平成13年度において、実用化に向けての実証実験を行いま した。その後、平成14年8月には「自動車保有関係手続のワンストップサービスのグラ ンドデザイン」を策定しました。また、平成15年度には一部地域でシステム実用化に 係る試験運用を実施し、平成17年のシステム稼働を目指すこととしております。