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「トラガール促進プロジェクト」はトラガールを目指す女性の道しるべとなるとともに、経営者等に新しい視点を提供し、業界のイメージ改革を図るための取組です。

サービス/製品一覧コラム 女性ドライバーへのアンケート

2016年8月3日

 前回は、女性ドライバーへのカウンセリングについてご紹介しました。
 今回は、適性診断を受けた女性ドライバーの方々にお答えいただいたアンケートの結果を見ていきましょう。


 ※アンケート期間:平成28年2月〜3月
  対象:NASVA(ナスバ)で適性診断を受診されたトラガール約100名


Q.トラガールになったきっかけはなんですか?

 (複数回答あり)
第1位
第2位
第3位
運転が好き
トラックの運転にあこがれていた
トラックに興味があった
50人
35人
29人


 やはり、「運転が好き」という回答が一番多く見られました。運転や車が好きな方が、「人」と「車」が常に同居しているトラックドライバーという職業を、自然な形で選択するケースが多いようです。


Q.運転で特に気を付けていることはなんですか?

 (複数回答あり)
第1位
第2位
第3位
歩行者
スピード
安全確認
30人
26人
19人


 皆さんの「事故を起こしたくない」という気持ちが結果に強く現れていて、特に「歩行者」に対する意識が高いようです。平成27年の交通事故による死者数4,117人のうち、約半分を高齢者が占めており、この割合は近年増加傾向にあります。また、相手が歩行中のケースが多く見られます。こういった点から、トラガールは歩行者にもっとも気を配って運転しているようです。
 なお、トラックの事故件数は減少傾向にありますが、事故類型別の事故件数は「車両相互」の事故が約9割を占めており(平成26年度末 交通事故総合分析センター調べ)、脇見運転による追突事故などを防止するため、歩行者以外にも十分に注意を配る必要があります。


Q.今日の診断結果で思い当たるところはどんなところですか?

 (複数回答あり)
第1位
第2位
第3位
状況判断の甘い傾向
注意不足
歳をとった
21人
18人
12人


 「注意が一点に集中する」などの診断結果のコメントから、日頃の自分の運転を振り返り、「状況判断の甘い傾向」や「注意不足」などに気づきを得たという方が多いようです。トラック運転者の違反別事故件数では、@安全不確認、A脇見運転、B動静不注視の順となっており(平成26年度末 交通事故総合分析センター調べ)、これらを原因とした事故を防ぐ上でも「適確な状況判断」や「注意を配ること」が大切です。適性診断を受診されたトラガールの皆さんは、自らの特性(弱点)を踏まえた運転をあらためて考え直すきっかけとして、診断結果を活用されているようです。


Q.トラガールを増やしていくために、企業や業界に要望したいことはどんなことですか?

 (複数回答あり)
第1位
第2位
第3位
年代にあった労働時間設定(子供がいても働ける等)
環境(女性用ロッカー等)の整備
待遇の改善
30人
19人
15人


 不規則な勤務形態や労働環境の不整備に悩んでいるトラガールが、まだまだ多く見られます。今後、トラガールの更なる活躍を目指す上では、トラック各社の企業努力と社会的なバックアップが必要であると言えそうです。
 一方で、「女性ドライバーも、しっかり仕事はできます!」「すごく達成感のある仕事で、体の小さな私でも、こんな仕事に就けるんだという発見がありました。」といった、トラガールにやりがいを感じている意見もありました。こういった意見を事業者の側で積極的にアピールすることも、今後のトラガールの活躍には欠かせないものでしょう。


○ まとめ

 いかがでしたでしょうか。
 「トラックドライバーを目指す」動機としては、車の運転やトラックに興味があったからという意見がありました。一方で、「でも免許がないし、取得は大変そう・・・」という声も聞かれますが、皆さんは来年、新しい免許区分が導入されることをご存知ですか?
 平成29年3月12日に導入が予定されている「準中型免許」は、18歳以上であれば普通免許を所有していない方でも比較的短期間の教習で取得できるもので、車両総重量7.5トン未満のトラックを運転することができるようになります!これによって、トラックドライバーへの新規就業が容易になるものと期待されています。

 また、「トラックドライバーを続ける」ための、労働環境の整備を求める意見もありました。
 これについては、個々の運送事業者の取組や努力、荷主の理解や協力が必要不可欠ですが、国土交通省においても、厚生労働省と共同で中央・47都道府県に設置した「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」をはじめ、長距離運行を複数人で分担する「中継輸送」、輸送の効率化や収益向上を図る「生産性向上」といったキーワードを掲げ、トラックドライバーの労働環境を改善するための取組をスタートさせています。

 個々の運送事業者の取組と、業界・行政の取組を一体化させ、より「目指しやすい」・「働きやすい」環境を整備することで、トラガールの皆さんが更に活躍できるよう取組んでいきます!

 


コラム
「コラム」では、トラガールに関する取組以外にも、幅広くドライバーやトラックに関わるテーマを紹介していきます。

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■2016年8月3日更新
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 高校生にインタビュー
 トラガールTシャツ


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