株式会社藤倉運輸の草加センターに勤務する髙野さんは、主に大型車で化学製品の輸送を手がけています。
4人のお子さんを育てながら活躍するトラガールとして、仕事と子育ての両立についてお話をうかがいました!
車の運転が好きで、たまたま叔父がトラック運送会社を経営していたので、そこに就職しました。
叔父は当初、私に倉庫内の作業をさせる予定だったようですが、「トラックに乗らせて!」とお願いし、ドライバーとして採用してもらいました。
普段は大型トラックに乗務し、主に関東近郊で化学製品を運んでいます。現在運んでいる貨物は、「重量物だから女性には取り扱えないだろう」と一度お断りされてしまったのですが、「やってみなければわからない」とお願いしたところ、担当させていただけることになりました。
確かに肉体的にきつい時もありますが、効率的に時間を使ってうまく配送できたときなどには達成感があり、そこにやりがいを感じています。
仕事をする上での悩みは特にありませんが、私には子供が4人いるので、仕事と子育てを両立するのがなかなか大変です。
私は最初の子の出産から、一番下の子が年長になるまでの期間、ドライバーとしては休職していました。 その間、飲食店のキッチンでパートタイマーとして働いていた時期もありましたが、ドライバーの仕事が好きで、 「いつドライバーとして復職できるかなあ」とずっと思っていました。
その後ドライバーとして復職し、今では一番上の子は高校3年生、一番下の子も中学1年生になり、手がかからなくなってきました。それでも子供たちの帰宅時間がバラバラだったりすると、帰宅してから就寝するまで家事から手を離せないような状況です。
それくらいドライバーの仕事も家事も楽ではないのですが、私が実際にママさんドライバーとして復職できたのは、たまたま帰りの時間が予測できる荷主様の仕事があったことが大きなプラス要因だったと思います。
さらに、会社からのサポートもありました。一般的に「ドライバーの仕事は穴を開けにくい」と言われていますが、事前に申請をしておけば休暇を取得させてもらえる体制ができていて、例えば出勤予定日に子供の学校行事などが重なった場合は、 実際に休暇を取得して学校行事へ参加することができました。
また、私は平成28年に大型免許を取得したのですが、その際は会社が勤務時間やスケジュールを調整し、終業後に教習所に通えるようにしてくれるなどのサポートもありました。
子供は、お母さんの仕事の影響もあったのか、自動車に興味を持っていますし、また子供のお友達にも「お母さんかっこいいね」と言われたりしているようです。仕事と子育ての両立は簡単ではありませんが、今ではどちらも頑張ってきて良かったな、と思います。
安全運転を心がけています。また、家事が大変でも、それを仕事の言い訳にはしたくないと思っています。
トラガール仲間がもっと増えたらいいなと思います。「あの配達先に行くと、○○だよね」というような話で共感したり盛り上がったりできると、楽しいです。
多くの女性は、トラックドライバーの仕事と聞いたときに「私は近所なら運転できるけど、高速に乗ったりして、
大きなトラックで知らない道を通るのは怖い」というイメージを抱いてしまいがちなのではないかと思います。
しかし、中・小型トラックに乗務し、近隣のエリアで集配を行うドライバーもいれば、毎日決まった道だけを通る
ルート配送を行っているドライバーもいます。こうした業務であれば、毎日の帰りの時間も予想しやすく、
家庭のある女性でもドライバーを目指しやすいのではないでしょうか。
10年以上前からポツポツと女性ドライバーを採用しておりましたが、 人数が最大でも2人くらいしかいなかったのと、女性でもできるような配送業務が少なかったため、
中々会社としても配慮ができずに定着しなかったということがありました。 2年くらい前に、知人を通じて「高校を卒業後にどうしてもドライバーがやりたい」という女性を紹介していただいたのですが、本人もとても前向きにやる気でいたこともあり、これを機にしっかりと社内体制を確立していこうという事になりました。
実際に働いてもらいはじめたら、男性顔負けの仕事をしてもらえましたので、今後は女性チームを創って行こうということに繋がり、現在は髙野乗務員を中心に女性軍団創成準備中です!
仕事に対しての姿勢や取り組み方はとても素晴らしく、男性に勝るとも劣らず頑張っていただいております。 取引先様からの評価も高く、女性ならではの「仕事のきめの細かさ」がとても喜ばれております。
体力の問題や男女関係等で女性の雇用について消極的なお話をされる経営者さん、管理者さんも多いですが、
これからの人材不足を見据えていくとそんな些細なことよりも、大きなメリットに目を向けて、
業界全体の取組として女性の活躍を推進していっていただければ良いな~と思っております。
当社では、子育てをひと段落されたお母さん世代にフォーカスして明るく楽しく女性が働ける職場環境を 整備してまいりたいと考えております。 「トラックドライバーのヒーロー化」を目指して、女性の皆さんにもドンドン活躍していける業界にしていきたいですね!
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