平成10年住宅需要実態調査の実施について

 

 平成10年11月27日
建設省住宅局住宅政策課

 

 現下の厳しい経済情勢の回復及びゆとりある居住空間の創造に向け、様々な住宅対策を講じているところであるが、国民の、現在の住宅・住環境に対する意識や住替えの状況、住宅の購入や建替え等に対する意向等を調査する平成10年住宅需要実態調査を平成10年12月1日をもって実施する。

 今回の調査は、平成5年以来5年ぶりの調査であり、過去の調査結果と比較することにより、バブル期以降の国民の住宅・住環境に対する意識の変化等を追うことができる。

 

1.調査の目的

 全国の普通世帯の居住する住宅及びそのまわりの住環境に対する評価、住宅の改善計画の有無とその内容、住宅建設又は住替えの実態等を把握することにより、住宅宅地審議会における、21世紀における政策展開に関する検討に資する基礎資料、住宅建設五箇年計画の策定並びに各都道府県における住宅マスタープランの策定等に資する基礎資料を得ることを目的とする。

 

2.調査の対象

 総務庁統計局が行う平成10年住宅・土地統計調査(平成10年10月1日現在で実施)の対象となる平成7年国勢調査の一般調査区に常住する普通世帯(無作為抽出/約11万世帯)。

 

3.調査時期

  平成10年12月1日現在。

 

4.調査項目

(調査員記入項目)

世帯の種類/住宅の種類/住宅の建て方/住宅の構造/住宅の老朽度/接道状況/建物全体の階数/共同住宅の建築面積/共同住宅の敷地面積

(世帯記入項目)

 ・現在の住宅について

住宅の所有関係/敷地の所有関係/設備の状況/台所の数/高齢者対応の状況/入居時期/住宅の建築時期/住宅の居住室/住宅の延べ床面積/一戸建て・長屋建ての1階の床面積/一戸建て・長屋建ての敷地面積/住宅に対する評価/住環境に対する評価/住宅・住環境に対する総合評価/住居費負担額/住宅手当/住居費負担に対する評価

 ・居住状況の変化

最近の居住状況の変化/居住状況の変化の理由/従前の世帯人員/従前の夫婦の組数/従前の世帯の型/従前住宅の居住室/従前住宅の延べ床面積/従前住宅の通勤時間/従前住宅・宅地の取得価額/従前の住居費負担/居住状況の変化によって変わった点/住宅の変化に当たって不足していた情報/従前住宅の所有関係/従前住宅の居住期間/従前住宅の建て方/従前敷地の所有関係/従前住宅の設備の状況/増改築等の工事内容/住宅の変化に要した費用とその内訳

 ・改善計画

改善計画の有無/改善計画の目的/計画実現の時期/計画の内容/計画住宅の敷地/計画住宅の建て方/計画住宅の新築・中古の別/計画住宅の居住室/計画住宅の延べ床面積/増改築の計画内容/計画住宅の通勤時間/計画住宅の拠出可能額/計画住宅の資金内訳/計画住宅の住居費負担可能額/計画実現に困難な点/改善計画のない理由/セカンドハウスの有無

 ・将来の住宅の相続

住宅の相続

 ・老後の住まい方

老後の住まい方

 ・世帯について

世帯人員/夫婦の組数/世帯の型/子供夫婦との住まい方/世帯の年収/通勤時間/在宅勤務の状況

 

5.過去の実施状況

 住宅需要実態調査は、昭和35年より実施。昭和48年以降住宅建設五箇年計画の策定とあわせ5年ごとに実施しており、今回で9回目(住宅統計調査(平成10年は住宅・土地統計調査)と同年に実施)。過去の実施状況は以下のとおり。

 

6.結果の公表

 平成11年3月に速報(予定)。なお、全体報告書については6月頃になる予定。

 

問い合わせ先:

建設省住宅局住宅政策課

 TEL.03-3580-4311(内線3868) 

 


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