わたしたち、第2のふるさとを、
見つけました

月に3、4回ほどのペースで島根県邑南町へ。通う度に感じる土地と人の魅力とは?

島根県中部に位置する邑南町(おおなんちょう)。「邑」という字には人が集まる場所という意味があり、その字が表すように、邑南町にはさまざまな地域から人が訪れます。普段は広島で会社員をしながら、2020年12月に古民家の風情を残した私設図書館兼フリーペーパー専門店「紙楽社」を始めたタクさん。今では広島から月に3、4回ほどのペースで邑南町を訪れているというタクさんが感じる、邑南町への思いを伺いました。
邑南町に来たきっかけを教えてください。
普段は広島で会社勤めをしています。2018年3月、廃線になる三江線に乗るために訪れた際に見た、昭和を感じさせる街並みがとても素敵でした。なんでもっと前からこの地域に関われなかったのかと後悔さえも感じたんです。その後、邑南町を盛り上げるためのフリーペーパー製作に参加。縁があり「紙楽社」を始めました。
邑南町で紙楽社を始めた理由は?
もともと趣味でフリーペーパーの展示をしていました。拠点が欲しいと思っていた矢先、この建物を紹介いただきました。古民家の修復作業から始めたのですが、私から「手伝ってください」とお願いせずとも、邑南町のみなさんが床の張替えなども手伝ってくださって。自然な形でサポートしてくださるので、大変な作業も楽しむことができました。
邑南町の好きな場所、魅力は?
三江線の宇都井駅。田植えの前だと、田んぼの水に宇都井駅が逆さまに写る「逆さ宇都井駅」を見ることができます。私は、三江線を走るトロッコの駅員もたまにやっているので、宇都井駅や駅のホームからの風景を見ると、邑南町を初めて訪れた時を思い出します。自分が邑南町を好きだと再認識できる大切な場所です。
邑南町の街並みの魅力は?
石舟瓦やノスタルジーを感じる街並みは、私のお気に入り。木造建築の中には地域の人たちが協力してDIYしたものもあります。いい意味で昔ながらの、人とのつながりを感じるのが邑南町という場所です。みんなで助け合って作り上げた街並みだからこそ、愛着を持てるのだと思います。
邑南町での好きな過ごし方は?
妻と近くの川の、清らかな流れを眺めること。夏は川原で缶ビールを飲んでいると、山の匂いやひぐらしの鳴き声が聞こえて、それがお酒のつまみになります。そんな何気ない時間が、邑南町でのびのび生活できている自分を感じる瞬間です。邑南町では何もしていない時間を純粋に楽しめる。何も考えずに夕暮れの空を見ているのが一番好きな時間です。
邑南町で何をするのが好きですか?
やはり、地域の人と交流することが楽しいですね。特に、毎月開催されるあすな市という朝市では、紙楽社を休憩所として開放しています。すると、地域の子どもがやって来て、この場所を気に入り、ずっといてくれます。子どもたちが帰るときは寂しさも感じますが、県外から来ている自分を、ここまで受け入れてくれるのはたまらなく嬉しいです。

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