わたしたち、第2のふるさとを、
見つけました

「行く」よりも「帰る」という感覚のまち、島根県邑南町。三江線を走るトロッコのスタッフを楽しむ週末。

2004年に3つの町が合併して誕生した島根県邑南町。「夢響きあう元気の郷づくり」をテーマに様々な町おこしがされています。現在では廃線となった三江線で、トロッコの運行スタッフをするにしむらさんも、邑南町へ通う一人。邑南町へ来るときは「行く」よりも「帰る」という感じがする。そう語るにしむらさんに、邑南町の魅力を教えてもらいました。
邑南町へ通うようになったきっかけを教えてください。
趣味で、友人と一緒にローカル線沿線の景色を楽しむ旅をしていました。その中で、三江線沿線の景色を見るために邑南町を訪れたことがきっかけです。その後も、三江線の宇都井駅のライトアップイベントに参加したりと、地域の人との交流を重ねていくうちに、邑南町の方々の人柄に惹かれ、気づくと自然にここへ足が運ぶように。今では、三江線を走るトロッコのスタッフとして、邑南町を訪れます。
都会にはない邑南町の魅力は?
邑南町には、藤の花の天ぷらや夜に輝く蛍など、私たちにとって珍しいものや都会ではなかなか見られないものが、ごく普通にあります。そして、地域の皆さんが地元で採れた野菜や手料理を当たり前のように振る舞ってくれるんです。理屈やうんちくではなく、自分たちが好きと感じるものを提供し、それで喜んでくれればいい。この肩肘を張らない雰囲気に居心地の良さを感じます。
邑南町の自然を美しいと感じたときは?
蛍祭りの時期に河原に集まる蛍の光を見たときですね。蛍の光を邪魔しないよう、近くの家も夜は明かりを消灯。暗闇で舞う蛍は言葉を失う美しさで、運が良ければ手の平に止まることもあります。人を好きになるのに理由がいらないように、邑南町の自然も景色も、理屈抜きで心の底から好きと感じられます。
邑南町で好きな景色は?
三江線の宇都井駅周辺の集落は、私の大好きな景色です。11月には「INAKAイルミ」というイベントが開催され、駅周辺がイルミネーションでライトアップされます。県外からも多くのお客さんが訪れ、イベントでは石見牛のスジ煮込みなどが出されますが、どれもお金儲けのためではなく、県外から人が来て、賑わって、楽しければそれでいい。邑南町の優しい雰囲気が詰まっています。
邑南町のお祭りの魅力を教えてください。
「INAKAイルミ」には、全身にイルミネーションを付けたイルミマンというキャラクターが参加します。実は私、イルミマンをやったことがあって。稲穂をイメージした幻想的なイルミネーションの中で歩いたり、もう一つのキャラクターであるオニマンと一緒に、お祭りを盛り上げたり。それがすごく楽しかったんです。邑南町の人たちと一緒にお祭りを楽しむ。シンプルだけど一番好きな時間です!
邑南町だからこその過ごし方は?
いろいろありますが、一番は日常の中で地域の方と交流することですね。地域の人にばったり会ったときは、「これ食ってみい」と言って、トラックから野菜を渡してくれることも。この何気ないやりとりが、私にはとても大切な時間です。今では、町の草刈りに参加させてもらえる間柄に。「芝刈り機で草を刈る」という私の夢がここで叶いました。都心ではできない時間を過ごせる邑南町が大好きです。

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