わたしたち、第2のふるさとを、
見つけました

地質と食文化の関係を学びたい!大阪府在住の料理教室講師が通う、敦賀を味わう旅!

敦賀(つるが)市は、福井県南部地域の嶺南(れいなん)に含まれ、日本海の敦賀湾に面する場所に位置します。古くから天然の良港として知られ、大陸文化の玄関口として栄えた港町。食材や物資の最大規模の集積港としてにぎわい、独自の食文化が発展しています。
そんな町に、未来の地域づくりにつながる活動をする「地域ものがたるアンバサダー」として訪れたいながきさん。普段は、外国人向けの料理教室の講師をしているそうで、地質と食文化について学びを深めたいと、考えていたそうです。
活動を通して、福井の食文化の虜になったいながきさんに「第2のふるさと」福井県敦賀市について魅力を教えてもらいました。
福井県敦賀市に通うようになったきっかけを教えてください。
普段は、外国人向けの料理教室を開いています。仕事をする中でもっと地質と食文化について学びたいと思い、福井の「地域ものがたるアンバサダー」に参加したことがきっかけです。活動中は美食地質学を提唱するマグマ学者の巽好幸先生と話ができ、学びを深めることができました。また、敦賀の文化に誇りを持った地元の方から話を聞き、素敵な人がいる素敵な町だと感じました。
地元の方から、どんなお話を聞きましたか?
福井の珍しい料理を教えていただきました。塩漬けのさばをぬか漬けにした福井の名物“へしこ”のほか、全国的には知られていないニシン寿司もいただきました。身欠きニシンと麹、野菜を使用した郷土料理で、この土地でしかなかなか食べられないので貴重です。とてもおいしかったです。いろんな料理をいただき、地元で採れた食材をおいしく食べることは、美しいと感じましたね。
敦賀市のオススメスポットを教えてください。
公設書店「ちえなみき」さんです。敦賀駅に直結したおしゃれな文化施設で、高校生もよく勉強しにきています。本屋さんなのですが、私の憧れである松岡正剛さんが本の選書をしているところがポイントです。素敵な本がたくさんあるのですが、その中で、私が翻訳で関わった本を見つけました。この仕事を「がんばって」と言われているような感じがして、感動しましたね。
「ちえなみき」での思い出はありますか?
“敦賀の魅力の伝え方”と“外国人に日本の魅力を伝える”という2講座を開催しました。外国人向けのガイドもしているので、町の魅力の伝え方について話しました。高校生もきてくれて、熱意のある若者のパワーを感じましたね。翻訳した本があったこともそうですが、今まで私がやってきたことを形にしてもらえる縁が深い場所に感じます。本当に感謝が止まらない町ですね。
アンバサダーの活動の中で印象に残っていることは?
老舗の昆布屋さんである奥井海生堂の社長さんからお話が聞けたときは嬉しかったです。敦賀の昆布の歴史や、新しい視点を知ることができました。昆布は、北海道とわずかな地域でしか取れないのに、福井も地元の大阪も、食文化の上で昆布が重要視されており、離れていても文化的に似ている部分が多いと感じました。遠いけど近い、とても身近な場所に感じるようになりましたね。
ほかに、歴史を学べるスポットはありますか?
ユダヤ難民と敦賀港の歴史の資料館「ムゼウム」に行きました。料理教室のお客さんで、ユダヤ人の方がいらっしゃたときに知り、2度足を運びました。昨年は、敦賀高校の地方創生部のみなさんが、案内してくれました。「ムゼウム」は、当時のリアルな空気感を知ることができる展示が多いです。心苦しい内容ではありますが、歴史が色付きに感じられる素敵な資料館ですよ。

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