ページトップ

[本文へジャンプ]

統計情報・白書
観光庁ホーム > 統計情報・白書 > 統計情報 > 過去の取組 > 観光統計コラム > 第1回 観光をサイエンスしましょう!
ページ本文

第1回 観光をサイエンスしましょう!

印刷用ページ

最終更新日:2010年8月27日

観光統計コラム 「知って得する観光統計」 過去のコラム

観光統計コラムロゴ

第1回 観光をサイエンスしましょう!

 「知って得する観光統計」に、ようこそ。ここは、「観光に関するデータを使うと、こんなことがわかるんだ!」ということを実感して頂くためのサイトです。
 観光分野が国や地域の成長戦略の柱として期待されるなかで、自治体や民間の皆さんがより効果的な観光振興の取り組みを行っていくために、データ面からの支援をしたいという思いから、このサイトを立ち上げました。
 観光庁では、旅行行動と消費、宿泊、入込客数、訪日外国人に関する統計を整備してきており、さらに、観光産業構造の調査にも着手をしております。徐々に、皆さんに活用して頂けるデータや分析結果が蓄積されてきており、それをこのサイトでご紹介していきますので、ご期待ください。

 さて、このサイトを読んで頂くにあたって、こんなことを意識して読むとよく理解できるというポイント -観光統計の特徴と言えるもの- をいくつかご紹介しましょう。

○なんとも「人間的な」データ
 目の前にカツ丼があります。さて、このカツ丼。日本に遊びに来ている外国の方が食べたら観光消費です。もちろん、旅行で来ている日本人が食べても、観光消費です。でも、地元の方が食べたら日常利用で、観光消費にはカウントされません。では、警察の取調室で容疑者がカツ丼を食べさせてもらったら? 
 答え:これは業務目的の消費で観光消費にはなりません。冷蔵庫は誰が使っても冷蔵庫で、工業製品のデータにカウントされますが、観光消費というのは、同じカツ丼でも食べる人によってカウントされたり、そうでなかったりするのです。
カツ丼
○旅行者とサービス提供者の両方のデータが必要
 カツ丼の例のように、消費の「目的」で観光消費かどうかが決まってきます。この「目的」は実際に消費した人に聞いてみないとわからないものです。そこで、観光庁は、「旅行・観光消費動向調査」を実施して、全国の方々からサンプル抽出で選ばれた人に旅行回数・泊数、消費額等をお聞きしています。同時に、「宿泊旅行統計調査」では、全国の宿泊施設に泊数や稼働率等のデータを報告して頂いて集計しています。今年度から実施の「都道府県観光入込客統計」では、宿泊に加えて、日帰り客も受け入れ側から把握できるようになります。観光に関する事象を需要と供給の両方から把握して、より正確な値に近づけようとしています。両面から同じ事象に迫っているのですから、理論的には、需要からみたデータと供給側からみたデータは一致するはずです。でも、実際には、それぞれに調査の実施の仕方等から制限やバイアスがかかりますので、これを補正していくテクニックも必要になります。

○生まれたてピカピカの観光統計
 ところで、「観光産業」って何でしょう? 自動車産業って何かと聞かれたら、皆さんは、自動車という完成品をつくっているメーカーを頂点として、それに必要な部品等もあわせた企業群をイメージされますよね。日本標準産業分類では、「輸送用機械器具製造業」のなかに「自動車・同附属品製造業」がきちんと位置づけられています。すなわち、定義があるということです。でも、日本標準産業分類には、「観光産業」という定義はありません。そこで、各分類ごとに観光に該当する割合はどの程度かを推計してそれを足しあげ、観光産業の規模を計っていくことになります。

 新しい産業を興すとき、そして、それを成長させていくときには、定点観測できる基礎データが不可欠です。たとえば、工業統計が、産業の動向や構造に関する信頼できる基礎的データを提供することによって産業振興に貢献したようにです。観光統計も、こうした役割を果たしていきたいと思っています。 このサイトをご覧になっている皆さんも、ぜひ、「こんなデータがある」「こんな分析がある」「こういう分析がこんな場合に役立つ」といったご意見等をお寄せくださり、観光統計を磨き上げる過程に参加ください。活用されることによって、使える統計が出来上がっていきます。

参事官(観光経済担当) 矢ヶ崎紀子
このページに関するお問い合わせ
観光庁観光経済担当参事官室
代表 03-5253-8111(内線27-213、27-221)
e-Mail:statistical_column@mlit.go.jp