ページトップ

[本文へジャンプ]

  このページはアーカイブ情報です。最新の情報とは異なる場合があります。  
ホーム > 企業が主催したボランティアへの参加事例
ページ本文

企業が主催したボランティアへの参加事例

※参加者からの体験談です。

体験者

あ
【お名前】 菅本進一
【所属】 三井物産株式会社
【年齢】 62歳
【訪問先】 宮城県石巻市
【訪問時期】 平成23年7月

参加の動機

 福島県で被災した近親者・知人もおり他人事ではなく、何か自分でできることが無いかと考えていたところに会社が役職員ボランティアプログラムを用意していることを知りさっそく参加しました。

ボランティア活動の内容

あ
 私が参加したのは未だ震災の記憶も新しい時期で手付かずの現場もそこかしこに見られれる状況ということもあり手作業での瓦礫・土砂の撤去作業が目玉でした。まさに「愚公 山を移す」とはこういうことなのかと汗をかきながら感じました。
 そのほかに津波で泥まみれになった牡蠣養殖場の復旧、避難所・仮設住宅の生活支援などなど日々の暮らしに直結した活動等も行いました。
 一年余経った現在はこのようなインフラ復旧作業以外に、お祭りやコンサートなどの各種イベント、趣味や娯楽など被災地の方々の日々の暮らしの潤いや心のゆとりのための種々の活動が行われています。
 私の体験から言えば作業をしながらの地域の方たちとの何気ない会話、作業を見に来た老人たちとの世間話など地元の方たちとのコミュニケーションの大切さを感じました。

これからボランティア活動をされる方へのアドバイス

 被災地では現地の社会福祉協議会にボランティア・センターが設置され各種NPO団体が活動しているので、初めての方でも年齢、性別、体力などに合わせて無理なく安心、安全なボランティア活動ができるように配慮されています。 
 まずは出来るだけ多くの方が、現地に行って、自分の目で確かめ、何かを感じ、それをできるだけ大勢の人に伝えることが大切なことだと思います。

体験者

あ
【お名前】 大原正志
【所属】 三井物産株式会社
【年齢】 59才
【訪問先】 石巻市
【訪問時期】 平成23年6月

一歩ふみだしたいと考えている方へ

あ
 震災後、何かお役に立ちたい気持ちでした。でも、ボランティアの経験はないし、何をやっていいのか、素人では、ご迷惑ではと、あれこれ考えていた時、会社で被災地ボランティアの募集が始まりました。
 背中を押された気持ちで、早速、申し込みました。会社のボランティア休暇制度も助かりました。
 活動場所の石巻市は、被災後3ヶ月経っていましたが、幹線道路の瓦礫が撤去されただけで、周りは、被災した当時のままでした。現地で、会社が提携しているNPO法人JENのスタッフから説明を受け、作業に入りました。奇跡的に全壊を免れたお寺・普誓寺で、ヘドロが埋まった池の泥だし、破壊したお墓の瓦礫撤去、壊れた倉庫の壁剥がし等、肉体労働でした。
 6月の炎天下、震災の粉塵と異臭の中で、防塵マスク、ゴーグルを付けての作業は、こたえましたが、4日間のスケジュールの後には、参加して良かったという充実感が残りました。たくさんの気づき、いろいろな出逢いがあったことに大変感謝しております。
 事前説明会を受けていましたが、不安でした。でも、現地へ入れば何とかなるものです。周りの人が力を貸してくれます。そして、なにより、現地の方々から、元気、勇気を頂きました。ボランティアを特別な事と構えて考える必要はないと思います。被災地では、誰でも、なにかしらお手伝いできることがあります。そして、新しい自分と出逢うきっかけになりました。

体験者

【お名前】 岡本めぐみ
【所属】 三井物産株式会社

体験談

あ

 私が初めて被災後の東北を訪れたのは震災から三ヶ月経った六月の事でした。報道で伝えられる被災地の様子を見て、何か自分でも手伝える事は無いだろうかと思っていたところ、会社でのボランティア募集があり、申し込みました。最初は1人で参加する事を躊躇していたのですが、そうこうしている内に募集枠があっという間に埋ってしまい、迷っている暇はない、次の募集が出たら即、申し込もう、そう決めて、ようやく6月に参加出来ることになりました。
 とは言え、参加が決まると、様々な心配事が出てきました。作業場所によっては洗面所が無いかもしれない、女性でも役に立つのだろうか、社内とは言え知らない人ばかり、果たしてそんな状況で自分は全ての日程を全うできるのだろうか?と。
 しかし、参加してみるとそれらは全て杞憂に終わりました。初めての作業は側溝の泥出しだったのですが、震災の傷跡が残る現場は「被災地のためにがんばろう」という参加者達の思いで一体感に溢れ、知らない人同士がお互いに助け合い、黙々と作業をこなしていきました。作業をしていると通りがかりの住民の方から「ありがとう」と声を掛けて頂いたり、まだ救援物資に頼る生活であるにも拘わらず飲み物やお菓子を差し入れて下さったりしました。大変な生活を強いられている状況でも我々に気遣う東北の方々の懐の深さに心を動かされました。
 初めて被災地を訪れた後に自分の中で出した結論は、継続的に現地での支援を続けていくということでした。この一年で三ヶ月に一度というルールを自分で決め、足を運んだのですが、まだまだ現地での支援は必要な状態と耳にしています。今後も引続き仕事の合間を縫って東北に通いたいと考えています。