観光客の日本滞在中の情報源に「スマホ」を活用する人が急増~最近の訪日外国人の動向を分析しました~訪日外国人消費動向調査・詳細分析(トピックス)
最終更新日:2013年8月28日
○観光客の日本滞在中に役立った旅行情報源は、東アジア・欧米豪ともに「スマートフォン」が急増。
しかし、欧米豪では、依然として「パソコン」や「観光案内所」も多い。
○H25.4-6月期に増えた観光客層は、台湾の「女性30代」、「家族客」、「個人手配の個人旅行客」と、香港の 「女性40代」、「家族客」、「団体ツアー客」。台湾は化粧品と電気製品、香港はカメラ・時計の消費が増加。
1.日本滞在中に役立った旅行情報源は、東アジアでは「スマホ」、 欧米豪は「スマホ」及び「パソコン」・「観光案内所」も多い。
※東アジア:韓国・台湾・香港・中国、 欧米豪:英国・ドイツ・ロシア・米国・カナダ・オーストラリア。
【東アジア】
・日本滞在中の旅行情報を得るのに役立ったものとして、平成25年1-3月期から「スマホ」が「パソコン」を上回っている
(選択率(複数回答):スマホ44%、パソコン29%)。<別紙1参照箇所 3ページ>
・「スマホ」を選択した人の割合は若い年代ほど高く(20代以下では54%)、個人旅行で来ている観光客の50%が「スマホ」を選択。<4ページ>
【欧米豪】
・日本滞在中の旅行情報を得るのに役立ったものとして、「スマホ」の選択率は増加傾向にあるものの、依然として「パソコン」の方が高い
(選択率(複数回答):スマホ44%、パソコン56%)。<3ページ>
【東アジアと欧米豪の比較】
・「スマホ」を選択した人が、旅行前の情報源で役立ったものは、東アジアでは、「個人のブログ」を55%が選択し、欧米豪では、「ガイドブック」を55%が選択。<12ページ>
・「スマホ」を選択した人が、日本滞在中の旅行情報を得るのに役立ったものの組み合わせとしては、東アジアでは、約3割の人が「スマホ」のみと回答しているのに対し、欧米豪では、「スマホ」と「パソコン」、または「スマホ」と「観光案内所」との組み合わせが約5割と多く、「スマホ」のみを選択した人は約1割と少ない。<13ページ>
【東アジアと欧米豪の共通ニーズ】
・「スマホ」を選択した人・しなかった人にかかわらず、日本滞在中にあると便利だと感じた情報は、「交通手段」が最も多い。<5及び9ページ>
2.台湾は化粧品と電気製品、香港はカメラ・時計の消費が増加。
タイに続いて、訪日外客数の伸びが著しい台湾と香港(ともに5年前の1.5倍増)の観光客のケースを分析した。
【台湾】日本滞在中の買物支出をみると、対前年同期比で以下のとおり増加した。
化粧品・医療品・トイレタリー:購入率 68%→75%
購入者単価 15.4千円→20.4千円
電 気 製 品:購入率 7%→10%
購入者単価 17.5千円→26.4千円
比較的、購入単価が高い商品が上がっている。これは円安の影響があると推測される。
参考:為替レート 1ニュー台湾ドルあたり2.7円(H24.4-6月期)→3.3円(H25.4-6月期))<19ページ>
【香港】日本滞在中の買物支出をみると、 対前年同期比で以下のとおり増加した。
カメラ・ビデオカメラ・時計:購入率:5%→9%
購入者単価:21.9千円→37.7千円
こちらも円安の影響があると推測される。
参考:為替レート 1香港ドルあたり10.2円(H24.4-6月期)→12.7円(H25.4-6月期))<22ページ>
- 別紙1
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