1.訪日外国人旅行者受入可能な医療機関リストの作成
外国人旅行者がスムーズに医療機関にアクセスできるよう、観光庁と厚生労働省が示した要件に基づき、外国人旅行者の受入が可能な医療機関の選定を都道府県に依頼し、全国から約320の医療機関(※)が報告されました。これらをリストとして取りまとめ、日本政府観光局(JNTO)のホームページに掲載しました。来年度以降も、都道府県での選定を踏まえ、リストの充実を図ってまいります。
(URL)
http://www.jnto.go.jp/eng/arrange/essential/emergency/mi_guide.html#search
(※)神奈川県、石川県、兵庫県から報告があった約50の医療機関については、3月7日にホームページに反映されます。
2.不慮のケガ・病気になった際に役立つ医療機関の利用ガイドの作成
日本医師会・東京医師会監修のもと、外国人旅行者が日本滞在時に、不慮のケガ・病気になった際に役立つ医療機関の利用ガイドを作成しました。また、日本政府観光局(JNTO)のホームページにも同様のガイドを掲載しました。今後、全国の観光案内所、宿泊施設、医療機関、地方自治体等の受入関係者の皆様に配布をしてまいります。
<医療機関の利用ガイド(「具合が悪くなったときに役立つガイドブック」)概要>
-日本の医療機関に関する基本情報
-医療機関へのかかり方と注意事項
-症状・病状説明のための指差し会話シート 等
(PDF)
http://www.jnto.go.jp/eng/arrange/essential/emergency/pdf/guide_eng.pdf
(URL)
http://www.jnto.go.jp/eng/arrange/essential/emergency/mi_guide.html
3.訪日外国人旅行者向け海外旅行保険加入促進プロモーションの実施
先月より民間の損害保険会社において、外国人旅行者が日本到着後に加入可能な海外旅行損害保険の開発・販売が順次開始することを受け、医療機関での医療費の未払いを防ぐため、紙媒体、SNS等を通じて、外国人旅行者がこれに加入いただくよう、働きかけを行ってまいります。また、外国人旅行者のみならず、観光案内所、宿泊施設、地方自治体等の受入関係者の皆様にも周知を図ってまいります。
(PDF)
海外旅行保険加入促進のチラシPDF
※ 海外旅行保険加入促進のチラシ、医療機関の利用ガイドの巻末の裏面にPR欄を作成し、日本到着後に加入可能な海外旅行傷害保険の広告ができるものとしております。
4.自治体向け安心・安全対応相談窓口の設置
外国人旅行者の増加に伴い、地域における不慮のケガ・病気などのトラブル事例が増加、又は増加していくことが想定される中、観光庁及び地方運輸局観光部等に自治体向け「安心・安全対応相談窓口」を設置しました。自治体の観光部署から、他地域の事例や他省庁の制度などの照会があった際に、一元的な窓口として機能してまいります。
(URL)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/anzen.html
<参考:医療機関選定要件>
1).外国人旅行者の訪問状況とアクセスを考慮しつつ、以下の全ての要件を満たす病院を1ヵ所以上選定すること。
[1]24時間365日救急患者を受け入れていること
[2]救急科、内科、外科、小児科を含む複数診療科を有すること(総合病院を想定)
[3]少なくとも英語による診療が可能であること(通常診療時間内に、医師が直接英語で診察、または、日英通訳者を介した診療が可能であること)
2).上記[1]~[3]の要件を全て満たす病院を1か所以上選定した上で、あわせて、外国人旅行者の訪問状況や医療機関へのアクセスを考慮し、必要に応じて「外国語による診療が可能である」医療機関(診療所を含む)も選定すること。
3).厚生労働省が推進している外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証病院及び、厚生労働省の「平成27年度医療機関における外国人患者受入環境整備事業」における医療通訳・外国人向け医療コーディネーターを配置した拠点病院も参考にしつつ、医療機関の選定を行うこと。 |
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