観光庁では、平成29年2月に策定された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」を受けて、ホテル・旅館、旅行会社、観光案内所等
で従事している観光関係者が「心のバリアフリー」を実践できるように接遇マニュアルを作成しました。
超高齢化が進展する中で、人口に占める高齢の方や障害のある方の割合は3割以上を占めており“ユニバーサルツーリズム”への
対応がさらに増していくと考えます。
ホテル・旅館、旅行会社、観光案内所等において社員研修やセミナーなどで、当該接遇マニュアルをご活用いただくことを期待しています。
1.接遇マニュアル作成の背景
平成29年2月に策定された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」では、観光業界において「心のバリアフリー」を推進するために、
接遇マニュアル及びその普及方法を取りまとめること、その検討に当たっては、有識者、障害者団体、事業者(業界団体含む)等が
参画した形で検討を進めることとしています。これを受けて、ユニバーサルツーリズム促進検討委員会及び接遇マニュアル作成に係る
分科会を開催し、委員
※による本接遇マニュアルの内容及び普及方法の検討を行いました。
※委員及び構成員名簿はプレスリリース資料参照
2.接遇マニュアル公表ページ
観光庁ホームページのユニバーサルツーリズム促進事業のページにて公表しています。
【URL】
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/manyuaru.html
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接遇マニュアルの構成 ■
□ 宿泊施設編、旅行業編、観光地域編の3編を作成
□ それぞれ3部構成とし、第1部および第2部は3編共通、第3部は業種ごとの対応シーンに分けてポイントを整理
【目次構成】
□ 接遇マニュアルの発行にあたり(3編共通)
作成の背景、マニュアルの構成、対象者、活用方法等を整理
□ 第1部:ユニバーサルツーリズムの必要性(3編共通)
ユニバーサルツーリズムの取組みを推進する必要性や社会的背景、基本事項等を整理
□ 第2部:障害を知る(3編共通)
障害種別ごとに、特性やコミュニケーションの基本を整理
(障害種別)
肢体不自由・車いす使用/視覚障害/聴覚障害・言語障害/知的障害・発達障害・精神障害/内部障害・難病・慢性疾患
加齢に伴う障害/その他(妊産婦・乳幼児連れの方・障害のある外国人旅行者など)/コラム:身体障害者補助犬について
□ 第3部:シーンごとの接遇のポイント(業種ごと)
接遇が求められる現場のシーンを想定し、障害種別ごとの接遇のポイントを整理
(1)宿泊施設編
シーン[1] 情報提供・問合せ
シーン[2] チェックイン
シーン[3] 設備や客室の案内・誘導
シーン[4] 食事
シーン[5] 緊急時・非常時の対応
(2)旅行業編
シーン[1] 情報提供
シーン[2] 申込み・相談
シーン[3] ツアー催行時
シーン[4] 緊急時・非常時の対応
(3)観光地域編
シーン[1] 情報提供
シーン[2] 相談・問合せ
シーン[3] 施設における対応時
シーン[4] 観光ガイドによる案内時
シーン[5] 緊急時・非常時の対応