訪日外国人旅行者の医療に関する実態調査・受入環境の整備強化を行いました ~訪日外国人旅行者の安心・安全確保への取組みについて~
最終更新日:2018年3月29日
「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)等に基づき、訪日外国人旅行者が訪日中に不慮の怪我・病気になっても安心して日本の医療サービスを享受できる受入環境を整えるために、観光庁では、訪日外国人旅行者の保険加入状況及び医療受診に関する実態調査を実施しました。
また、平成27年度より日本政府観光局(JNTO)ウェブサイトに掲載している「外国人旅行者受入れ可能な医療機関リスト」の登録医療機関数を更に拡大するとともに、訪日外国人旅行者受入れ医療関係者が、円滑に訪日外国人旅行者を受け入れられるよう、医療関係者向けサポートページを作成しました。
1.訪日外国人旅行者の医療に関する実態調査
実施概要
〈実施期間〉平成29年12月~平成30年1月
〈回答件数〉3,383件
〈調査場所〉成田国際空港・東京国際空港・関西国際空港
〈調査内容〉訪日外国人旅行者を対象に、訪日中の不慮の怪我や病気の医療費をカバーする保険の加入状況や、実際に不慮の怪我・病気になった人の日本の医療機関における受診実態を把握するためのアンケートを実施
調査結果
調査内容について分析した結果は以下の通りです。
・訪日外国人旅行者の73%が訪日旅行中、医療費をカバーする旅行保険に加入しており、その保険の加入方法は、旅行代理店等の特定の場所で購入した割合が最も多い結果となりました(54%)。
・訪日旅行中に怪我・病気になり、医療機関に行く必要性を感じた訪日外国人旅行者は全体の1.5%でした。
詳しくは別添「『訪日外国人旅行者の医療に関する実態調査』結果」をご覧下さい。
2.外国人旅行者受入可能な医療機関リストの掲載数の充実
(※):医療機関選定要件
1).外国人旅行者の訪問状況とアクセスを考慮しつつ、以下の全ての要件を満たす病院を1ヵ所以上選定すること。
[1]24時間365日救急患者を受け入れていること
[2]救急科、内科、外科、小児科を含む複数診療科を有すること(総合病院を想定)
[3]少なくとも英語による診療が可能であること(通常診療時間内に、医師が直接英語で診察、または、日英通訳者を介した診療が可能であること)
2).上記[1]~[3]の要件を全て満たす病院を1か所以上選定した上で、あわせて、外国人旅行者の訪問状況や医療機関へのアクセスを考慮し、必要に応じて「外国語による診療が可能である(医療通訳の有無を問わない)」医療機関(診療所を含む)も選定すること。
3.医療関係者向けのサポートページの作成
日本政府観光局(JNTO)内の医療機関リストを掲載しているウェブサイト(日本語)に、医療関係者向けのサポートページを作成し、医療機関を中心とした方々が訪日外国人旅行者を受け入れる際に、参考となるマニュアルや多言語ツールを掲載しました。また、積極的に外国人旅行者を受け入れている医療機関の取組内容を好取組事例として掲載しました。
観光庁 外客受入参事官室
TEL 03-5253-8971