国土交通省
 平成13年度「河川水辺の国勢調査」結果を公表
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平成14年11月7日

<問い合わせ先>

河川局
 (水辺の国勢調査関係)
 河川環境課(内線35432、35444)

 (水情報国土データ管理センター関係)
 河川計画課(内線35382、35394)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  1. H13年度調査結果の概要
  2. 1巡目、2巡目(H2年度〜H12年度)の全国109水系・88ダム湖とりまとめ結果の概要
  3. 水情報国土データ管理センターから調査データを提供するシステムを構築

    • 概要

       国土交通省等では、平成2年度より河川、ダム湖における生物調査(魚介類、底生動物、植物、鳥類、両生類・爬虫類・哺乳類、陸上昆虫類等)及び利用実態調査等の「河川水辺の国勢調査」を行っています。
       今回は、平成13年度に実施した1級水系108水系(119河川)・2級水系33水系(33河川)の河川(計152河川)と管理ダム84ダムにおける生物調査の結果、及び平成2年度から平成12年度で全国の1級水系123河川及び88管理ダム等で1巡目、2巡目の2回の各生物調査が概ね終了しましたので、総合的なとりまとめ結果を公表します。また、これらの調査結果についてデータの電子化を図っていますが、この度、水情報国土データ管理センターからインターネットを通してダウンロードするシステムを構築し、平成12年度の調査データにつきまして提供を開始することになりましたので、併せて紹介します。


記者発表 主な項目

  1. 平成13年度調査
    リュウキュウアユが沖縄のダム湖で復活

     沖縄本島に生息していたが1980年頃絶滅したとされるリュウキュウアユ(絶滅危惧TA)が増殖活動により、ダム湖に定着し、復活していることが確認されました。

    岡山県の吉井川でアユモドキを新たに確認
    九州の筑後川でヒメモクズガニを新たに確認

     岡山県の吉井川で環境省のレッドリストで絶滅危惧TAに該当するアユモドキを新たに確認しました。又、九州の筑後川において、中国大陸等に生息し、日本では有明海にのみ生息するとされ、近年確実な報告のなかったヒメモクズガニを新たに確認しました。

  2. 1巡目、2巡目とりまとめ結果
    2巡の生物調査が完了。全国的視点でとりまとめが可能。
    • 代表的な野生生物の分布状況を網羅的に把握
    • 外来種の生息域が拡大傾向

     平成2年度から平成12年度間で1巡目、2巡目の2回の各生物調査(全国123河川、88ダム湖)が概ね完了しましたので、全国的視点で、様々な野生生物の生息分布などを把握することが可能になりました。オオクチバスなどの外来種が拡大傾向ということがわかりました。コクチバスも2巡目調査で新たに確認されています。

  3. 水情報国土データ管理センターから調査データを提供
    水辺の国勢調査データ(H12調査結果)を水情報国土データ管理センターからインターネットを通じて取得が可能になります。
    *ホームページアドレス http://www.mlit.go.jp/river/IDC/index.html

     現在、平成2年度からの水辺の国勢調査結果データの電子化を図っています。この度、平成12年度調査結果について電子化が整い、本年12月2日(月)から水情報国土データ管理センターからインターネットを通じて取得ができるようになります。定型の帳票によるデータの取得の他、現地で取得した全てのデータも取得ができ、環境学習や研究等に役立てることができます。そのほかの過去データにつきましても、逐次取得ができるよう整備を図っていきます。


記者発表 目次

  1. H13年度調査結果の概要
     1)全国の河川における生物の確認種数の状況

     2)全国の河川における特定種の確認状況
     〜岡山県の吉井川でアユモドキを新たに確認〜
     〜九州の筑後川でヒメモクズガニを新たに確認〜

     3)リュウキュウアユが沖縄のダム湖で復活
     〜1980頃絶滅したと言われるリュウキュウアユがダム湖で定着〜

  2. 1巡目、2巡目(H2年度〜H12年度)全国109水系、88ダム湖とりまとめ結果の概要
     1)全国の河川及びダム湖における生物の確認種数の状況
     〜河川・ダム湖で多くの野生生物を確認〜

     2)代表的な種の全国の分布状況
     〜日本国における生息域を網羅的に把握〜
      魚類  :サケ(河川)
      鳥類  :オオハクチョウ(河川)
            カワウ(河川)
            クマタカ(ダム湖)
      爬虫類 :スッポン(河川)
      哺乳類 :ツキノワグマ、ヒグマ(ダム湖)

     3)外来種の分布状況
     〜外来種の生息域が拡大傾向、2巡目調査でコクチバスも確認〜

  3. 水情報国土データ管理センターからインターネットを通じて調査デ−タを 提供するシステムを構築
     〜H12データを水情報国土データ管理センターから取得が可能になります。
     *ホームページアドレス http://www.mlit.go.jp/river/IDC/index.html


  1. H13年度調査結果の概要(PDF形式:73KB)

  2. 1巡目、2巡目(H2年度〜H12年度)の全国109水系・88ダムとりまとめ結果の概要(PDF形式:962KB)

  3. 水情報国土データ管理センターからインターネットを通じて調査データを提供するシステムを構築(PDF形式:805KB)

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