国土交通No.116

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国土交通No.116

多様な福祉サービスで生活の質を高める入居者の意向を重視するサポート付き高齢者住宅グリーンプラザ園生団地の敷地内に設けられた「生活クラブいなげビレッジ虹と風」は、社会福祉法人生活クラブ、生活クラブ生協、ワーカーズコレクティブ、NPOなどの団体で協同運営され、千葉県内で介護をはじめ多様なサービスを行っている。これまでに高齢者向け住宅としては、バリアフリー化され、「緊急時対応サービス」の利用が可能な高齢者専用賃貸住宅(高専賃)を柏市や船橋市に設立してきた。昭和38年当時、日本住宅公団が建設した園生団地の建て替えに際して、高層住宅に集約することで生まれる土地に高齢者向け住宅と高齢者、障がい者、子育て世帯を支援する複合福祉拠点の整備が計画された。これに応募した当初から在宅介護サービスを充実させることが想定されていた。池田徹理事長は「月20万円程度の負担が必要な〝サポートハウス稲毛?にみんなが入居できるわけではありません。団地にお住まいのまま利用できる在宅サービスの提供が必要です」と語る。公募を経て事業者として選ばれ、国土交通省の「高齢者・障害者・子育て世帯居住安定化推進事業」にも応募し、モデルケースとなった。そして、平成23年8月、「生活クラブいなげビレッジ虹と風」をオープン。施設の特徴は、地域住民のさまざまなニーズに応えるサービスを取り揃えたことだった。生活クラブいなげビレッジ虹と風は「虹の街」「風の村」の2つの棟で構成されている(p9参照)。「虹の街」には、地域住民の生活を支援するサービスを集めた。食料品店、カフェ、福祉用具のレンタル、鍼灸院、子どもの一時預かりなど多岐にわたる。一方、「風の村」には訪問看護やデイ池田徹氏生活クラブ風の村理事長自分らしい暮らしを支える複合福祉拠点集合住宅の再生※雇う―雇われるという関係ではなく、働く者同士が共同で出資し、それぞれが事業主として対等に働く形態。※都市再生機構(UR)グリーンプラザ園生団地の敷地内に、高齢者向け住宅をはじめ、障がい者、子育て世帯などを支援する複合福祉拠点が整備されている。地域住民の生活ニーズに応えながら、幅広い世代やさまざまなライフスタイルの人々が暮らしやすいまちづくりを目指すモデルケースとして期待されている。そんのう08