国土交通No.127
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1815161718小松高等学校小松天満宮小松城天守台小松大橋大川町やわらぎ街道小松市役所梯川稚松小学校博物館本陣記念美術館公会堂図書館丸内中学校来生寺芦城公園材木町の町並み360101JR北陸本線至金沢↓小松駅た」(花井君)。また、同じく町家認定を受けた町家かふぇ・ぎゃるり安穏女将山岸真実さんは、「小松では普通に使っていた家財道具が財産。それを活かせば魅力は倍増する。埼玉県出身の私は、よそ者かも知れないが、だからこそ小松のいいところが解かる」と語る。町家再生によるまちづくりは今後化学反応を起こしそうである。新しい小松と伝統が融合小松駅と駅の東は、連続立体交差事業、土地区画整理事業による整備で都市機能が充実した新しいまちとなっている。古くから絹織物の「小松綸子」、「小松縮緬」、窯業の「九谷焼」、い草畳表の「小松表」という伝統産業。かたや、コマツの「ブルドーザー」、ジェイ・バスの「観光バス」という機械工業。「そういうものづくりを子どものうちに体験させ未来の創造力を育むステージ」(ひとものづくり科学館西村章課長)として社会資本整備総合交付金で市が整備した「サイエンスヒルズこまつ」。「好奇心を全開にして科学を遊んでほしい」(西村課長)。小松工場跡地に整備された人材育成ゾーンの「こまつの杜」。「こまつの杜の緑地の整備はコマツOBのボランティア。小松に新幹線が止まるころには駅前に緑の森を出現させたい」(わくわくコマツ館道内信之館長)。石川県もこれに合わせ小松駅から西に街路事業によるれんが花道通りを整備。通りの中ごろには同様に交付金で市が交流施設として整備した「こまつ曳山交流館みよっさ」がある。小松では豪華絢爛な曳山を舞台としたこども歌舞伎が250年もの間演じられている。「みよっさは町衆の要望を受けお旅まつりでしか目にすることができなかった曳山を常時2基展示し、内1基は360度回転しそのすべてがご覧いただけます」(こまつ曳山交流館みよっさ橘雅江館長)。ふるいもの、あたらしいものが同時に存在し、成長する、小松はそれが体感できる。さいごに冒頭に紹介した『紺青の鈴』。小松を訪れるまでなんの違和感もなかった。「手取川」が「梯川」であればしっくりいくのだけれど。社会資本整備総合交付金 地方公共団体向け個別補助金を一つの交付金に原則一括し、自由度が高く、創意工夫を生かせる総合的な交付金として平成22年度に創設。 活力創出、水の安全・安心、市街地整備、地域住宅支援といった政策目的を実現するため、地方公共団体が作成した社会資本総合整備計画に基づき、目標実現のため社会資本整備等を総合的・一体的に支援。西村課長わくわくコマツ館 道内館長(左)15小松天満宮本殿(国重要文化財)18 小松城天守台…小松高校の敷地内にある17大川町やわらぎ街道…「まちづくり協定」による北国街道の面影を創出16小松大橋…「都市計画道路根上小松線」街路事業で整備小松天満宮神門(国重要文化財)

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