国土交通No.128
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18浴び、草や土の匂いを感じながら歩き始める。途中、定期的に心拍数をチェックし歩くペースを調整。1分間の心拍数は「160マイナス年齢」が目安だ。がんばらないで、おしゃべりしたり草花を見たり楽しく歩く。体が温まってきたら上着を脱いだり、うちわで扇いだりして体表面を冷たくさらさらに保つ。湧水で腕や足を冷やすのも効果的。心地よくかいた汗がすーっと引いていく。風が木を揺らす音も清々しい。ガイドのサポートのもと、およそ2時間。自然を肌で感じながらのウォーキングは日頃のストレスから心も体も解放される癒し効果抜群のウォーキングだ。ウォーキング後はかみのやま温泉に。美人の湯と呼ばれる透明な湯は弱アルカリ性で美肌成分がたっぷり含まれお肌もつるつる、ほのかな香りも心地よい優しい泉質だ。肩まで浸かった瞬間「はぁ~」とお腹の底から声が出る。心地よい疲れがじんわりとほぐれていく。体の芯しんからぽかぽかになったあとは、旬の味覚を味わい、夜はぐっすりと眠りにつくことができる。また、地元旅館のご主人が案内する早朝ウォーキングも毎朝開催。蔵王連峰や市街地を見渡せるコースを朝食前に朝日いっぱいに浴びながら歩く。透きとおった空気を思いっきり吸い込むと体の中が浄化されるようだ。途中、かみのやま温泉の歴史を紹介してくれるほか、大きな木に抱きついたり、蔵王連峰に向かってみんなで「ヤッホ!」と大声で叫んだり、朝から大いに笑い、童心に返ったような感覚になる。眠気も吹き飛び思いっきりリフレッシュして一日がスタートすると、なんだかいいことが起こりそうな予感。クアオルト健康ウォーキングはガイドの方や地元の方との交流も大きな魅力の一つだ。出会う地元の方たちはみんな笑顔で元気。積極的に参加して、みんなでまちづくりを楽しんでいると感じる。横戸長ちょうべえ兵衛上山市長も出張以外は毎朝歩き、先頭に立って健康づくりを実践する。「おかげで体は軽いし、自分の元気の源となっている。すれ違う人との会話も楽しみ」と効果を実感。「市民それぞれが自分の体力に合った自分の好きなコースを歩いている。健康意識が少しずつ浸透しているのを感じる」(横戸市長)。小さいけれどきらりと光るまちに「上山は豊かな自然・温泉・食べ物に恵まれ、そして人の温かさがある。小さなまちだけど、きらりと光る、訪れたくなるまち、そしていずれは住みたくなるまちにしていきたい」と横戸市長が未来を語ってくれた。住む人と訪れる人の“心と体をうるおす”元気な上山市は、人々の笑顔と地域の魅力がきらりと光るまちである。花咲山(はなさきやま)展望台は市内を一望できる絶景ポイント横戸長兵衛 上山市長温泉旅館 時代屋のご主人であり、上山市温泉クアオルト協議会の会長でもある冨士重人さん左からガイドの山本晴子さん、紺野忠久さん、細川秀彦さん湧水の冷たい水で腕や足を冷やして、自然を五感で楽しんでウォーキングのもう一つのキーワードは「冷たくさらさら」。体が温まってきたら、体表面を冷やして心も体もリフレッシュ!透き通った空気が楽しめる早朝ウォーキング森林の中を歩くクアオルト健康ウォーキング。「がんばらない」ことをキーワードに、専任ガイドのもと、ゆっくりと山歩きを楽しむ

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