国土交通No.128
5/24

5大なネモフィラの花畑が有名な『国営ひたち海浜公園』やこのあとご紹介する『国営アルプスあづみの公園』など11カ所、また、首都圏の大規模災害に備え基幹的な広域防災拠点として設置された『国営東京臨海広域防災公園』があります。公園の規模で言えば、広域的なレクリエーションへの対応として設置される国営公園は1カ所あたりおおむね300ha以上あり、皆さんの身近にあるまち中の公園(1カ所あたり標準面積0・25~4ha)と比較しても、その規模の大きさがわかります。また、国営公園は、年間で約3500 万人の方々に利用されていますが、数年に1度行っている都市公園利用実態調査によると、国営公園に来られる方のうち約2割は100㎞以上離れたところから来園されているなど、地元だけではなく広域的な利用が多いことも国営公園の特徴の一つです。国営公園の果たす多彩な役割国営公園は、多様なレクリエーションの提供の場、地域活性化・観光振興の拠点、環境の保全と創出、歴史・文化の保存と継承、さらに地震災害時における防災機能の発揮など、多彩な役割を担っています。例えば、これからの季節だと、コスモスやコキアなど花修景が見頃を迎える公園も多くあり、秋口から紅葉の季節にかけて、毎年多くの人でにぎわいます。公園ガイドやフラワーボランティア、自然観察のボランティアの方との連携も進めており、環境学習への取り組みも力を入れています。自然観察会や里山づくり体験を行う国営公園もあります。また、地震災害時における防災機能の発揮のため、例えば、関東地方の国営公園では自衛隊と災害時の協定を結び、災害時の取り組みも着々と進めています。国営公園は、それぞれ多彩な役割を担っています。今年の秋は、お近くの国営公園を訪れ、楽しんでみてはいかがでしょうか。環境学習への取り組みも国営公園の目的の一つ。写真は国営讃岐まんのう公園での田んぼの生き物観察の様子国営越後丘陵公園のばら園次ページから、3カ所の国営公園をご紹介しています秋になると色鮮やかに大地を染める国営ひたち海浜公園のコキアとコスモスも見どころの一つ休日ともなると、遠方からもたくさんの人が訪れる国営ひたち海浜公園のネモフィラ国営沖縄記念公園内には、沖縄ならではの海の生き物と触れあえる美ちゅら海うみ水族館が整備されている国営みちのく杜の湖畔公園のかまくらまつり

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です