11機材がいっぱいの機内揺れる機体の中での写真撮影今回は「くにかぜⅢ」の撮影飛行に同乗しました!機内の中央にはデジタル航空カメラと航空レーザ測量装置が搭載され、後方には映像伝送装置などが設置。床面には機器類をつなぐコードが這はい、機材が入った状態での機内では移動しにくい状態です。通常、撮影は2名体制で行われます。今回搭乗するのは、機動撮影係長の畠山と係員の西井です。当日はあいにくの空模様。天気が良ければ伊豆大島まで飛行する予定でしたが、今回は横浜上空までの飛行となりました。調布飛行場から30分ほどで横浜地域の高度300m上空に。輸送用大型セスナとはいえ、旋回時は、旅客用飛行機とは比べ物にならないくらい体全体が斜めに傾き、自然と傾いた側の足に力が入ります。加えて、上空の気流で飛行機は小刻みに上下に揺れて安定しません。そのような中で、斜め写真撮影がスタート。撮影用の小窓を開けデジタルカメラを構え、撮影を行っていきます。一人が撮影しているとき、もう一人は撮影場所などの記録作業にあたります。また、真上から撮影する垂直写真撮影時は、撮影された画像を確認したり、航空レーザ測量のオペレーション作業を行っているとのこと。1時間半ほどの飛行で今回の撮影は終了しました。撮影飛行では、最長6時間は降りないままということもあるそうです(当然セスナにトイレはありません)。また緊急撮影の際は、刻々と変化する被災地の状況を確実に撮らなければなりません。撮影に失敗は許されないという緊張感の中で、業務を果たしているのです。斜め写真撮影の様子。撮影場所などの記録をつけていく(左:西井 右:畠山)上空300mから見た横浜港大さん橋国際客船ターミナル付近(広報課撮影)◀ベハイムの地球儀:現存する世界最古の地球儀(レプリカ)国土地理院「地図と測量の科学館」 http://www.gsi.go.jp/MUSEUM/「くにかぜⅢ」に搭乗しました!日本の国土の形を遊びながら体感「地図と測量の科学館」国土地理院本院に併設しており、地図や測量に関する歴史、原理や仕組み、新しい技術などを展示しています。屋外の「地球ひろば」には測量用航空機「くにかぜ」の初号機や地球の丸さなどが実感できる縮尺20万分1の「日本列島球体模型」の展示も。入口を入ると赤青メガネで海域を含めた地形が立体視できる縮尺10万分1の巨大な日本地図(3ページ)があり、国土の広がりを体感できます。子どもたちには画面に触れると新旧の地形図や空中写真が閲覧できる「タッちず」や、クイズやパズルで楽しみながら学べるコーナーなどが人気。美しい古地図の展示や企画展なども随時開催されており、幅広い年代で楽しめます。取材班も体験!!変ぼうする国土の管理と地図を作る現場地図と測量の技術大紹介!特 集
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