国土交通No.130
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17田原市役所田原文化会館セントファーレはなとき通り三河田原駅汐川蔵王山口蔵王山田原駅前広場中央広場至蔵王山至豊橋田原市中央図書館田原市総合体育館汐川清谷川田原文化会館田原市役所三河田原駅豊橋鉄道渥美線田原中央線田原駅前通り線セントファーレはなとき通り今後は利用価値の高い多目的広場の使い方が商店街の活性化につながるのは間違いない。身の丈再開発とセントファーレ田原旭町通り商店街に南接する田原中央地区は、広さ1・6ha。街路・広場など都市基盤の整備と老朽化した市街地を更新し、商業・業務などの機能集積を図り、賑にぎわいの拠点として再生する。さらに、景気に左右されない市民参加型の計画を実施、住民が必要とするテナントを集めた商業施設「セントファーレ」をオープンさせた。その運営・管理は田原市・商工会・地元企業・商店主および個人が出資する「(株)あつまるタウン田原」が行い、住民のニーズに即応できる施設の実現を図っている。シンボルロードの完結田原駅前周辺の各事業中心市街地の沿道は、街路樹や街路灯関由典さんおしゃれな旭町はなとき通り「旧旭町商店街の地権者は30人以上。行政だのみの調整では進まなかったので、商店街の持ち出しで打合せを何回も行った。自分たちのまちだから」(田原旭町通り商店街協同組合前理事長髙久昭夫さん)街路事業の整備にあわせて、各店舗の前をセットバックし、電気・水・放送の基盤を備えた多目的広場を整備した。これにより商店街として特徴のあるイベントを素早く行える。「商店街が主催してフリーマーケットや夜店などのイベントを行っている」(田原旭町通り商店街協同組合理事長関充利さん)。「完成から20年、街路樹も大きく育ち自慢できるものになった。ここをシャンゼリゼ通りに負けないイルミネーションで飾りたい」(髙久さん)課題もある。「出来上がってみると道路幅が広く、通過交通量も増えた。良いことも多いが、通りを行き来できるといういわゆる商店街ではなくなってしまった」((株)菓子蔵関代表取締役関由典さん)関充利さん(左)と髙久さん夜のイルミネーションも美しいはなとき通り市民参加で実現した商業施設「セントファーレ」蔵王山市の北部に位置する蔵王山の頂上から三河湾への眺望はすばらしく、メガソーラーの施設などを一望することができる。8合目にある愛染明王と中心市街地を核とした「幸せの四つ葉プロジェクト」を民間が中心となり推進中。頂上には「地球資源を活かした環境負荷の少ないまちづくり」に取り組む田原市のシンボルともいえる風力発電施設が設置されている。ふもとにある田原城跡の桜門は「かなりこだわって復元しました」(田原市都市建設部長太田次男さん)。田原城跡周辺は、今なお城下町の風情を残している。

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