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11就業時間とやりがいがトラック運転手の魅力 一方、大型車と比べ普通免許で運転できる※2tトラックでは、女性運転手の活躍の場が広がりを見せています。七福運送にも、20年以上の経験を持つ代田雅子さん他、15年以上の経験豊富な8名のトラガールが在籍し活躍しています。彼女たちがトラガールになったのは、「デスクワークが苦手」「シングルマザーだから稼ぐ仕事に就きたい」「運転が好きだから」「他の仕事が見つからなくて」など、理由はさまざま。憧れや興味から始めた人は決して多くはありませんが、仕事を続けていくうちに仕事の面白さや充実感を体感し、今ではみんなが「仕事が楽しくて辞められない」と口を揃えて言います。 その理由の一つが、時間を有効に使えること。新聞輸送などを取り扱う七福運送では、午前10時〜午後2時、午後10時〜午前2時に輸送作業を行っており、合間の時間は子育てや家事など、自由に使えることが魅力だそうです。「夕方から夜にかけて掃除や夕食の準備もでき、仮眠も取れます。朝は子どもを見送ってから仕事に行けるのでとても助かっています」と、子育て中の永友さん。 また、達成感があることも魅力の一つと話すのは、子育て後にトラガールに復帰した若月さん。「工場から各営業所まで、輸送作業を一人だけで行うので責任は全て自分。その責任感がやりがいにつながっている」と語ります。女性の不便さを感じさせない社風 大型車同様、パンクや雪の日のチェーン装着など、女性だけでは難しい作業もありますが、七福運送では男性社員が率先して手伝ってくれるそうで、その社風が女性の働きやすさにつながっています。 鈴木祥太社長は「多くの女性運転手がいることで、会社の雰囲気がとても明るくなります。男性社員も責任感を持って仕事に取り組む彼女たちだからこそ、仲間意識を持って協力しているのだと思います。女性はコミュニケーションの取り方もうまく、相手先からの当社イメージも向上します。トイレやロッカー設置など、ハード面に投資がかかっても会社には必ずプラスになります」と話し、今後も女性運転手の獲得に意欲的です。 代田さんは、運転手は女性にお勧めできる仕事と誇らしく語ってくれます。「楽しくてやりがいのある仕事だから、若さも保つことができています。できれば定年までずっと続けていきたいですね。トラガールは男性中心の職場で敷居が高く感じるかもしれませんが、私にとっては魅力いっぱいの仕事です。責任感のある人には、ぜひ挑戦してほしいです」トラック運転手は定年まで続けたくなる仕事です七福運送株式会社※平成19年の道路交通法改正により、平成19年以降の免許取得者は2tトラックであっても車両総重量が5tを超える場合、中型免許が必要となります。ハンドルを握る代田さん。一人ひとりが責任を持って配送する仕事に、今でも緊張感を覚えるそうだ。「そこがやりがいでもあるし、慣れてしまっては、むしろ怖いと思っているんです」左から、若月悦子さん、代田雅子さん、永友みゆきさん、栄真佐美さん。女性同士はもちろん、取材中の現場を通り過ぎていく男性社員らとも和気あいあいとした雰囲気で笑顔が絶えない職場。特集輝く女性の力
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