国土交通省No.137
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あの悲しみは忘れないこの取材中、一番不思議に思ったことは、お話を伺う全ての方が異口同音に“つなげる〟という言葉を語ること。そして、女川町出身者もそうでない方も、みんなが同じ方向を向いて懸命に行動していると感じられること。女川町役場産業振興課の土井さんに尋ねてみた。「私たちは、あの悲しみを忘れることはできないし、決して忘れない。全てを失ったからこそ、人と人とのつながりや力を合わせることの大切さを誰もが共有しているのではないでしょうか」***女川町の本格的フッコウは、まだまだこれからであるのが現実。しかし、この町には何かを感じる。ここに生きる人々の底知れぬパワーなのか、人がもともと持つ優しさなのか。昨日は終着駅だった女川駅。今日は始発駅。鉄路はここから全国へつながっている。女川水産業体験館「あがいんステーション」旧JR女川駅の外観を復元。「あがいん おながわ」のブランド名(商品に金色のシールを貼り付け)のもと、女川の水産加工品を販売。ネット販売なども手がける。その他、水産加工体験などいろいろなコンテンツも用意されている。「あがいん おながわ」とは英語の「again(再び)」と女川方言「あがいん(召し上がれ)」を掛け合わせ、「再び笑顔あふれる街にすること」「女川の美味しい物を食べて欲しい」という思いが込められている。顔写真(右上から時計回り)復幸まちづくり女川合同会社:阿部さん、女川町観光協会:遠藤さん、ゆぽっぽ:吉田さん、女川みらい創造株式会社:近江さん、 女川町役場:土井さん上文:地元小学生の詩の一節。女川町地域医療センターの建つ高台に横断幕が掲げられている。女川は流されたのではない。 新しい女川に生まれ変わるんだ。全国の皆さん女川町の皆さん

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