国土交通省No.138
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明日の日本を支える観光ビジョン構想会議平成27年11月に第1回会議を開催。観光行政に携わる各省庁が参画し、有識者も含めての会議のほか、同ビジョン会議での意見・検討の高度化を図るために、ヒアリングや意見交換などを行うワーキンググループも6回にわたり開催されました。▪我が国の豊富で多様な観光資源を、誇りを持って磨き上げ、その価値を日本人にも外国人にも分かりやすく伝えていくことが必要。▪観光の力で、地域の雇用を生み出し、人を育て、国際競争力のある生産性の高い観光産業へと変革していくことが必要。▪CIQ※や宿泊施設、通信・交通・決済など、受入環境整備を早急に進めることが必要▪高齢者や障がい者なども含めた、すべての旅行者が「旅の喜び」を実感できるような社会を築いていくことが必要。観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に古い規制を見直し、生産性を大切にする観光産業へ◦60年以上経過した規制・制度(通訳案内士、ランドオペレーター、旅行業など)の抜本見直し、トップレベルの経営人材育成、民泊ルールの整備、宿泊業の生産性向上など、総合パッケージで推進・支援あたらしい市場を開拓し、長期滞在と消費拡大を同時に実現◦欧州・米国・豪州や富裕層などをターゲットにしたプロモーション、戦略的なビザ緩和(※)などを実施※今後、中国、フィリピン、ベトナム、インド、ロシアの5ヵ国のビザ緩和を実施。◦MICE誘致・開催の支援体制を抜本的に改善◦首都圏におけるビジネスジェットの受入環境改善疲弊した温泉街や地方都市を、未来発想の経営で再生・活性化◦2020年までに、世界水準DMOを全国100形成◦観光地再生・活性化ファンド、規制緩和などを駆使し、民間の力を最大限活用した安定的・継続的な「観光まちづくり」を実現すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境にソフトインフラを飛躍的に改善し、世界一快適な滞在を実現◦世界最高水準の技術活用により、出入国審査の風景を一変◦ストレスフリーな通信・交通利用環境を実現◦キャッシュレス観光を実現「地方創生回廊」を完備し、全国どこへでも快適な旅行を実現◦「ジャパン・レールパス」を訪日後でも購入可能化◦新幹線開業やコンセッション空港運営(複数空港一体運営)等と連動した、観光地へのアクセス交通充実の実現「働きかた」と「休みかた」を改革し、躍動感あふれる社会を実現◦2020年までに、年次有給休暇取得率70%へ向上◦家族が休暇をとりやすい制度の導入、休暇取得の分散化による観光需要の平準化外国人の不満・第1位「無料公衆無線LAN」の対応が急務越後湯沢HATAGO井仙では、マルチタスク化、泊食分離など従来の宿泊業の習わしを取り払った取り組みを実施タイからの訪日旅行者数タイは2013年7月1日にビザを免除。免除前と免除後では76.4%の効果増。その後も右肩上がり。湯田中温泉では、廃業した小売店などを飲食店舗にリノベーション北海道新幹線、北陸新幹線は訪日外国人旅行者にとっても地方へ足が運びやすい環境に熊本県人吉市では地域伝統のおくんち祭りの開催日は市内の全小/中学校を休校日に。地元企業にも有給休暇取得を働きかけ※customs, immigration and quarantineの略。 税関・出入国管理・検疫。出入国の際の必須手続きのこと。視点3視点2800,000700,000600,000500,000400,000300,000200,000100,0000(千人)750,561582,416330,261+52.6%+76.4%+28.9%216,4722011.7~2012.62012.7~2013.62013.7~2014.62014.7~2015.6ビザ免除これまでの議論を踏まえた課題5891067特集明日の日本を支える観光ビジョン「観光先進国」への取り組み7
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