国土交通省No.139
6/24

60(時間)50403020100平均 約40時間北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県徳島県香川県愛媛県高知県福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県首都圏中京圏京阪神圏※ 下り坂から上り坂にさしかかる凹んだ部分渋滞解消で生産性をアップさせる社会のベース渋滞に遭って貴重な時間がムダに!そんな経験はきっと誰もがあるでしょう。この渋滞の時間が物流産業、ひいては日本経済にとっても大きな損失の原因になっていることが明らかになりました。「社会のベース」の生産性を高めるため、さらに効果的に渋滞を解消しようとさまざまな施策が進んでいます。年間の渋滞損失は約280万人分の労働力に匹敵!?日本の渋滞損失時間が明らかに渋滞によって私たちはどのくらいの時間を"ムダ"にしているのでしょう。試算された年間渋滞損失時間は一人あたり約40時間。これはなんと道路での移動時間の約4割に相当します。さらに全人口で換算すると50億人時間となり、約280万人分の労働力に匹敵します。つまり、渋滞を解消することにより、個人はもちろん、産業や社会全体にとっても生産性が大きく向上するというわけです。少子高齢化社会における労働力確保の観点からも渋滞は大きな課題といえるでしょう。﹃ピンポイント対策﹄による効率的な渋滞対策を目指す人流・物流はあらゆる生産活動の根幹です。高速道路をはじめとする道路の渋滞損失の削減を図ることで、労働者の減少を上回る生産性の向上を目指す必要があります。高速道路の渋滞については、普及率9割のETCによって料金所での渋滞はほぼ解消されましたが、現在は「サグ部※および上り坂」などの構造上の問題で、速度が低下し交通が集中することが渋滞要因の28%を占めています。そして、このサグ部を含め、高速道路全2548区間の約1割の区間で、全渋滞の約4割が発生しており、的確な対策をとる必要があります。こういった構造上の問題による速度低下箇所について、道路交通状況を効率的に、常時かつ精緻に把握することが可能なETC2・0により、「見える化」することが可能となりました。ETC2・0は、これまでのETCと比べて、・ 大量の情報の送受信が可  能となる人口あたり渋滞損失時間平成27年 IC区間別※1の渋滞ワーストランキング※2(年間合計)上位5区間渋滞損失時間の割合高速道路の渋滞と主な要因(出典:渋滞損失時間は平成24年度プローブデータ   人口は総務省統計資料(平成24.10))(出典:NEXCO3社が管理する高速道路における要因別渋滞量(平成25年(2013年)1月~12月))60(時間)50403020100平均 約40時間北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県徳島県香川県愛媛県高知県福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県首都圏中京圏京阪神圏一人あたり約100時間一人あたり約40時間損失時間混雑で余計にかる時間約50億人・時間約4割基準所要時間すいている時の走行時間約80億人・時間1位 134 東名高速道路 海老名JCT~横浜町田(上り13.9km) 2位 126 東名高速道路 東名川崎~東京(上り7.7km) 3位 107 東名高速道路 横浜町田~海老名JCT(下り14.0km) 4位 101 中央自動車道 調布~高井戸(上り7.7km)5位 100 中国自動車道 西宮山口JCT~宝塚(上り10.3km)※1 上り・下り(内回・外回)を分けて集計※2 対象は7時~19時(12時間)順位渋滞損失時間(単位:万人・時間/年)路線名区間名(方向・延長)(出典:渋滞損失時間は平成24年度プローブデータ。人口は総務省統計資料(平成24.10))インターチェンジ約10%接続道路からの渋滞など約26%事故約20%工事約12%その他 約5%サグ部および上り坂約28%渋滞損失は移動時間の約4割年間約50億人時間、約280万人分の労働力に匹敵6

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 6

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です