国土交通省no143
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16道路標識の見やすさなどを試験する設備全長700mのトンネル。以前はバスを実際に燃やして排煙の研究も行っていたが、現在はソフト面の実験が中心。国土技術政策総合研究所(国総研)には、「現場力」で紹介した砂防に関する研究だけでなく、河川や道路、下水道、港湾、空港、建築、住宅など11部・1センターの研究部門があり、国土の安全など私たちの生活に関わるあらゆる技術の研究・開発を行っています。また国総研をより深く知ってもらうために、さまざまな機会を設けて公開イベントを行い、研究の様子を実際に体験してもらっています。茨城県つくば市にある旭庁舎の昨年の公開イベントから、その一部を紹介します。えっ!こんな実験も!?国総研の研究が分かる一般公開イベントに行ってみよう!国土技術政策総合研究所Vol.06一般公開で大人気の施設を紹介!●道路交通研究部最大傾斜角30度を走り抜ける高速走行体験国総研の広大な敷地内には、全長約6㎞、最大傾斜角約30度の高速バンクを南北に持つ、8の字を描いたような試験走路があります。イベント開催時には、見学バスに乗って、バンクを時速100㎞で走り抜ける高速走行体験を実施。まるで絶壁を走行●道路構造物研究部たたいて体験「橋の健康診断」広々としたスペースにオブジェのように置かれた物体。むき出しになった鉄筋やボロボロのコンクリート、剝がれかかった塗装の様子まで近くで見ることができるこれらは、老朽化や火災などで撤去された橋の一部です。なぜ腐食したのか、ひびが入ったのか、どうして塗装が剝がれているのか…。その説明を職員から受けると、近所の橋の見方もきっと変わります。さらに橋の一部をたたいて音の違いでコンクリートの内部の様子を知る「打音検査」も体験できます。塗装の剝がれ具合を実際に見ることができる。火災を受けて鉄がねじり曲がった橋の一部カナヅチでたたいて中の音を確認!角度約30度の高速バンク。高速で走り抜ける車窓は、かなりの垂直感!ガードレールの衝突安全性検証実験内部の金網の腐食状態を見るため所々切り取られた橋桁の一部リアル体験コースするかのような迫力を体験できます。また試験走路からは、道路に関するさまざまな実験施設を眺めることができます。例えば、トンネルの実験施設や道路標識の実験を行う施設、ガードレールの衝突安全性を検証する施設もあります。約92万㎡もの広大な敷地を持つ国総研(東京ドーム20個分)人気No.1コース
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