国土交通 No.144
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18麦ばく秋しゅうの匂い立つまち〜玉村〜ほしい』とおっしゃる方もいますよ」(梅林さん)町の交流・情報発信拠点「道の駅 玉たま村むら宿じゅく」地方部ではマイカー中心の生活となっている地域が多く、玉村町も同様である。このような地域の「道の駅」は、交流・情報発信拠点としての機能を発揮している。関越自動車道高崎玉村スマートICから車で2,3分という好立地にある「道の駅 玉村宿」にお邪魔した。平成27年5月にオープンしてから、3年目を迎える。取材日は、平日の午前中にもかかわらず大盛況であった。オープン静かな森に囲まれて鎮座する八幡さま玉村町の中心地である上かみ新しん田でん・下しも新しん田でん地区は、町を東西に抜ける県道142号沿いに、今も宿場としての面影を「玉村八幡宮」を中心に多く残している。玉村八幡宮禰ね宜ぎ 梅林さんにお話しを伺った。「元々八幡さまは親子の神様として知られ、開運招福・一門繁栄を願う武家の守り神でしたが、日光例幣使道が開設されると玉村宿の鎮守社としてばかりでなく、道中安全の守り神として往来する方々にも広く崇敬されるお宮となりました。また、安産・子育てや交通安全としての神様でもあります」。境内を見渡すと町外からのお宮参りや、境内の住人である鯉に餌やりをする子どもの姿など、笑顔の親子でにぎわっていた。また、車が納車されると同時に祈願をされる方が多いという。「『納車が遅れているので祈祷を遅らせて群馬県南部の平坦地に位置し、古くは日にっこう光例れい幣へい使し道どう(江戸時代、徳川家康を祀る日光東照宮の春の大祭に、京都の朝廷から幣へい帛はく〔贈り物〕を奉納するために派遣された使者「日光例幣使」が通るために整備された道)の宿場町として栄えた町。玉村八幡宮 禰ね宜ぎ 梅林 健二さんシリーズ探訪・探求訪れたいまち第41回群馬県玉村町たま むら まち麦秋・・・麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏頃の季節のこと

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