国土交通 No.147
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18歴史が生き続けるまち〜萩〜「まちじゅう博物館」とみなすことができるという「萩まちじゅう博物館構想」を策定した。この構想を市民の手で推進する団体として平成16年にNPO萩まちじゅう博物館が設立された。拠点施設である萩博物館の運営や、古地図で巡るまち歩きツアーの実施、萩の昔話を紹介する紙芝居の上演などを行い、この構想を市民や観光客へ浸透させる活動に取り組んでいる。行く先々で市民の目線で萩の説明をしてくれる山本さん。実は萩市出身ではなく佐賀県生まれと伺う。大学の時、都市計画・まちづくりを学ぶために萩市に来て以来定住。NPO萩まち萩にようおいでました今回の取材に協力いただいた萩の魅力案内人 山本明あ日す美みさん。NPO萩まちじゅう博物館に勤務し、萩市に住む人が萩の魅力を再発見し、萩市を訪れた人に萩の良さや歴史を正しく知ってもらう機運づくりに、忙しい毎日を過ごしているという。「萩にようおいでました!」(山口県の方言で『ようこそいらっしゃいました』という意味)となんとも心地良い言葉を掛けてもらい取材が始まった。萩市は、市内にあった萩市郷土博物館の後継となる新博物館(萩博物館)の建設を検討していた中、萩には多くの歴史・文化・自然のお宝があり、そのお宝を現地でありのままに展示・保存されている資料と考えると、市全体が屋根のない博物館=日本海に面した城下町、萩焼、なまこ壁の長屋門、高杉晋作や伊藤博文ら多くの偉人を輩出した松しょうか下村そんじゅく塾など歴史あるまちとして知られている萩市。また、「明治維新胎動の地」としても日本史に名を刻んでいる。しかし、政治や経済の中心が山口市へ移されたことにより、維新後の慌ただしい近代化の波に乗り遅れてしまう。昭和に入り日本の風景が激しく変貌していく中、萩には昔のままの原風景が今でも残っている。NPO萩まちじゅう博物館 山本 明日美さん平ひ安や古こ伝建地区・鍵曲(かいまがり)◦萩焼優しい風合いが魅力シリーズ探訪・探求訪れたいまち第44回山口県萩市はぎし

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