自治体等の取組

佐賀空港
  ~九州のゲートウェイ空港へ~

現状、背景・課題

路線の現状

九州佐賀国際空港は平成30年7月に開港20周年を迎えた。平成29年度の利用者数は77万6千人を超え、5年連続で過去最高を更新したところである。

現在の就航路線について、国内線ではANAの羽田便が1日5往復、春秋航空日本の成田便が1日1往復している。

国際線では春秋航空の上海便が週3往復、ティーウェイ航空のソウル便が1日1往復、プサン便が週4往復、テグ便が週2往復、タイガーエア台湾の台北便が週2往復運航している。平成31年1月24日からは春秋航空の上海便が週4往復に増便された。 (国内線2路線、国際線5路線が運航中)

背景、課題

九州佐賀国際空港は平成10年に開港し、国内線5往復でスタートした。 その後、路線の運休などにより、利用者が伸び悩み苦しい時代が続いた。そのため、 戦略的な営業活動や先進的な利用促進策を展開してきた。 そうした中、LCCの台頭という時代の流れを的確にとらえ、LCCの誘致活動も 積極的に展開してきた。

取組概要、実施体制

取組のポイント

九州佐賀国際空港を一度でも使って貰い、使い勝手の良さを実感していただくため、九州佐賀国際空港活性化推進協議会及び佐賀県ではアクセス改善をはじめ、様々な取組を行ってきた。

①リムジンタクシー、レンタカーキャンペーンの実施(H16年~)

《取組概要》

○リムジンタクシー:現在19エリアに運行中、定額・乗合制、事前予約制

○レンタカーキャンペーン:九州佐賀国際空港の到着便利用者が最初の24時間は1,000円で借りることが可能(2名以上の利用時)

《実施体制》

協議会事業として、地域のタクシー会社、レンタカー会社等

②TEAM100+(通称:県庁100人チーム)の実施(H17年~)

《取組概要》

県庁の副課長級職員に対して空港課の兼務辞令を発令。企業等の事業所に向けて空港課職員として営業訪問を行うほか、日々の業務やイベントの際に外部の関係者に空港利用をPRし、活動結果を副知事に報告

《実施体制》

県庁100人チーム(約120人)

③マイエアポート運動の実施(H21年~)

《取組概要》

企業等の事業所において九州佐賀国際空港の具体的な利用の取組を宣言いただく運動。
宣言事業所には各種の特典を付与(現在2,000事業所以上が宣言)

例:東京便又は成田便片道20回の利用で同路線1往復分の航空券を進呈(宣言後3年間)
リムジンタクシー割引クーポンを進呈、ほか

《実施体制》

マイエアポート運動推進員(営業担当)4名を配置

取組の効果

○平成29年度の利用者数は5年連続(羽田便は10年連続)で過去最高を更新し、空港建設時の需要予測を初めて突破。

・事業所に対する地道な営業活動により、ビジネスでの利用が増加

・首都圏からの旅行で北部九州への周遊の拠点としての利用が定着

取組を最大限に活かすために

九州佐賀国際空港の半径20km圏内の地域における佐賀空港の選択率は4割に留まっており(国土交通省平成29年度航空旅客動態調査より)、更なる成長のポテンシャルがある。

平成27年9月に策定した「佐賀空港がめざす将来像」の実現に向け、引き続き利活用促進の取組を進めていく。

【佐賀空港がめざす将来像】
     基幹路線である東京便を中心としながら、LCCの拠点空港化が進み、九州におけるゲートウェイ空港としての地位を確立している。