自治体等の取組

熊本空港
  ~空港ライナー(無料)の運行~
    阿蘇くまもと空港~JR肥後大津駅(愛称:阿蘇くまもと空港駅)

取組事業の目的

 阿蘇くまもと空港は、鉄軌道が接続しておらず、空港アクセスが脆弱であることから、定時性に優れた鉄道ネットワークを活用した交通手段として、空港とJR肥後大津駅(阿蘇くまもと空港駅)を結ぶ空港ライナー(9人乗りジャンボタクシー)を運行して、空港アクセスの改善を目指す。また、JR肥後大津駅(阿蘇くまもと空港駅)を空港の玄関口として位置づけ、周辺町村とともに地域の活性化に取り組む。

取組概要

○運行概要

  運行開始:平成23年10月~ (平成29年4月から本格運行)

  運行区間:阿蘇くまもと空港~JR肥後大津駅(阿蘇くまもと空港駅)

  運行時間:約15分

  運行形態:運行委託

  運   賃:無料

  ダ イ ヤ :54便/日(概ね30分間隔)

  

○運行に関する取組

  ・定員を超える利用がある場合は、応援便を手配し、積み残しがないよう対応している。

  

〇広報に関する取組

  ・航空便とJRダイヤを併記した時刻表の作成、JR車両へのラッピング広告等。

  ・発着駅であるJR肥後大津駅の愛称化とあわせて広報。

  

〇インバウンド対応

  ・駅の乗り場案内や、駅周辺地域を紹介する小冊子を多言語化。(英・中・韓)

  

〇その他の取組

  ・車内にモニターを導入し、観光PR映像や熊本復興ドラマを放映。

  ・毎年11月頃に利用者アンケートを実施。

  

〇予算規模

  ・約4,000万円

  

実施体制

阿蘇くまもと空港ライナー運営協議会

(熊本県、大津町、熊本空港ビルディング(株)、九州旅客鉄道(株)熊本支社、(一財)空港振興・環境整備支援機構)

取組の成果

〇年間利用実績

・一日の最大利用者数:509人(平成30年5月6日)

・一便の最大利用者数:50人(平成26年2月9日)

・H29年度の利用者数は過去最高を記録しており、県内外の空港利用者にとって重要なアクセス手段として着実に定着している。

・平成30年10月には、利用者数55万人を達成。

 

 

  H30.10.8
  利用者数55万人達成記念イベントの様子

 

 

 

〇アンケート調査結果

・運行について、利用客の8割が「快適・問題なし」と回答。

・自由記述の中には、「このまま無料で続けてほしい。時間が正確でドライバーの対応が丁寧。」との声が多い。

 

〇各種メディアでの報道

・新聞や地元経済誌にて取り上げられ、インターネットの口コミサイトにて上位に現れる等、認知度が高まってきている。