イラスト:飛行機 航空交通管理センター  福岡県福岡市




航空交通管理センターのページへようこそ。
航空交通管理センターでの仕事や、生活の楽しみについてご紹介します。

航空交通管理センターってどんなところ?

写真:航空交通管理センターの外観 航空交通管理センターの外観
 飛行機の搭乗口で「航空管制の指示により出発が20分遅れます。」と航空会社のアナウンスを聞いたことはありませんか?

 「急いでいるのに早くしてよ〜」と思われた方も多いのではないでしょうか?

 その遅延時間を算出しているところが福岡にある航空交通管理センター(ATMC)です。ATMCでは3つの業務を行っており、そのうちの1つの業務が遅延時間の算出と関わっています。

ATMCが行う3つの業務

 なぜ、出発を遅らせるのかというと……
 人気の時間帯には、到着機が空港へ集中します。このような場合、着陸の順番を待つため、航空機は空中待機を行います。その待機時間を事前に把握し、空中待機ではなく地上で出発時間を遅らせることにより、空中待機が出来るだけ発生しないようにしているのです。
 これにより、航空機の燃料も削減できますし、数多くの航空機が飛行する限られた空域も有効に活用でき、さらなる空中待機や遠回りが少なくなることで、さらに燃料削減になる効率的な運航に貢献できるのです。
 このような業務を「航空交通流管理」といいます。 「管制官ってなに」イラスト:新規ウィンドウで開きます。の中でも解説していますので、ご覧ください。
写真:運用室(中央が航空交通流管理、左奥が洋上管理) 運用室(中央が航空交通流管理、左奥が洋上管理)


 2つめの業務として、「空域管理」があります。
 日本上空には訓練空域が多数あります。訓練が行われていない時、その空域を飛行できるように調整を行っています。
 これにより、本来訓練空域のため迂回する経路を飛行する予定だったところを、迂回の必要が無くなり、経路の短縮が実現されます。この様に、空域の有効活用を図っています。



写真:ATMCが全体を管理する福岡飛行情報区 ATMCが全体を管理する福岡飛行情報区
 3つめの業務として、「洋上管理」があります。
 ATMCでは太平洋上を飛行する航空機に対し管制業務を行っています。日本だけでなく、中国、韓国、台湾等をはじめとするアジアの各地から、アメリカ本土、ハワイ、グアム、オーストラリアやフィリピン等の往来に使用される太平洋上の広大なエリアを管制しています。
 日本の陸地近くを飛行する航空機に対する管制業務は、レーダーサイトからの電波が届くためレーダー管制業務を行っていますが、広大な太平洋上ではレーダーサイトからの電波が届かないため、パイロットからの位置通報を基に管制業務を行っています。
 さらに、航空機が衛星を経由してATMCに送ってくる位置、高度や速度等の情報も管制業務に使用しています。

家族で楽しめる福岡

写真:志賀島にある金印公園 志賀島にある金印公園
 ATMCは福岡管制部のすぐ隣にあり、博多湾に面する風光明美な場所にあります。

 車を10分ほど走らせると、キャンプ場、水族館、リゾートホテルや海の中道海浜公園、さらに車を進めると志賀島があります。
 志賀島は一周約10kmほどの大きさで、温泉や海水浴場、有名な「漢委奴国王印」が発見された見晴らしの良い金印公園や潮見展望台があり、港では月2回夕方市が行われ獲れたての魚のつかみ取り等のイベントも開催され、近くの食堂では海鮮丼やサザエ丼など海の幸を堪能する事もできます。

 福岡はレジャー施設や公園など家族で楽しめる場所がたくさんありますので、ぜひ皆さんお越しください。


「福岡よかとこやけん、来てみんしゃい。」