第 7回国土利用計画研究会 議事概要

  1.日時

   平成17年1月14日(金)15:00〜17:00

 2.場所

   中央合同庁舎2号館高層棟B1階 国土交通省第2会議室

 3.出席委員(敬称略)

   小林委員長、武内委員長代理、有田委員、片田委員、小池委員、佐々木委員、日置委員

 4.議事(概要)

   1) 開会
   2) 議事 今後の国土利用の在り方に関する検討状況(素案)
     事務局より資料説明後、質疑応答。
   3) 閉会

 5.主な発言内容

【 今後の国土利用の在り方に関する検討状況について 】
 ・  個々の施策については記述されているが、それらの複合的な効果によっ て国土の質的向上が図られるにもかかわらず、そのそれぞれの関連性に関する記述が不足している。特に、災害リスクと自然環境、都市的土地利用の集約化等は 相互に関連している。
 ・  「財政面での持続可能性」は、都市サービスの提供の制約にともなう集 約化の必要性といった地域経営からの指摘であることを盛り込むべき。
 ・  国際的な資源の持続性の観点について、より積極的に記述すべきであ る。
 ・  災害危険地域を特定する考え方は、超長期的には地価の変化に伴う地域 環境の悪化をもたらす可能性が危惧される。
 ・  水と緑のネットワークの必要性の論拠として、野生動物と人間生活のあ つれきに対する緩衝帯、あつれき解消に資するような機能を目指すことも明記すべきではないか。
 ・  「景観」という用語は視覚的な意味だけでなく、人間活動や生態系など を含めた環境全体の健全性の指標として考えており、敢えて「景観」という用語を避ける必要はない。国土全体の美しさは、結局ローカルな景観の総体でしか認 識できないのではないか。
 ・  都市、農村など個別の地域については「景観」という用語で良いが、国 土レベルでは人間と自然の良い関係こそ「美しさ」であり、「ランドスケープ」「風土」の方がふさわしいと考える。
 ・  2次的森林・草原や中山間地の農地などの管理水準の低下は経済的必然 性も原因であり、取り組みによっては管理水準を向上させることができる可能性もある。
 ・  バイオマス資源の利用の可能性については、政策的に取り組み始めてい る自治体もあり記述するべきである。
 ・  「国民的経営」という用語は、管理だけでなく消費も含んだ概念である ことを記述すべきである。
 ・  農地・森林での再自然化と都市的土地利用の集約化の再自然化は、示す 内容が異なるため用語の整理が必要である。
 ・  人口減少に伴う市街地の縮減、中山間地の被災のような国土の脆弱化と いった視点は新たなキーワードである。
 ・  基本的視点の項目は、その必要性から@安全性、A持続可能性、B美し さの順にするべきである。

(速報のため、事後修正の可能性があります。)


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