表2「大都市のリノベーション」に関する個別施策例


広域的な対処

民間及びコミュニティーの対処

既存ストックの有効活用

(1)うるおいのある都市空間への転換

・ゆとりある都市空間の形成

・安心できる地域社会の創造







○多自然居住地域との交流を促す情報の提供体制の整備
○レクリエーションの場や憩の場の広域的な利用体制の整備

○芸術・文化活動施設の充実と広域的な利用体制の整備
○テレワークセンターの整備等によるゆとりある就労機会の拡大



○建築規制緩和手法などを用いた高層住宅の建設による都心居住の推進

○地区計画の策定、電線類地中化など美しく快適な街づくりの推進

○低年齢児保育の推進など安心できる子育て環境の整備

○公共の空間などにおける高齢者・障害者等のためのバリアフリー化の推進

○歩車共存道路等歩行者に優
しい道路空間の整備

○オープンスペースの整備等によるゆとりと潤いのある生活空間の創造

○歴史的建築物・港湾施設の保全・活用による美しい都市景観の形成

○低未利用地を活用した面的整備事業による都心居住の推進

○学校の余裕教室を活用したデイサービスセンター等の設置

(2)環境と共生した社会システムの構築

・自然との調和の促進

・環境への負荷の低減

○下水道処理水の効率的利用等健全な水循環の形成

○バス利用の促進等マルチモーダル施策の推進




○官民が一体となった都市の緑地の創出、保全の推進

○住民の参加による環境アセスメントの実施

○リサイクルの推進、未利用エネルギー、新エネルギーの活用等環境に対する負荷の低減

○ビオトープなど身近な水辺空間、水と緑のネットワークの再生等自然とのふれあいの場の提供
○都市内の生産緑地の活用による市民農園の整備

○都市内に残る緑地の保全による良好な都市環境の形成

(3)高次都市機能の高質化

・既存機能の活性化

・新たなニーズに対応した中枢機能の整備

・知的資源ストックの活用

○物流システムの効率化による交通負荷の軽減

○環状道路の整備等による既存機能の活性化

○高度情報化に対応した都市基盤の整備

○人的、経済的交流を促進するための国際会議場等の整備や国際コンベンションの振興

○民間事業者が行う民活法特定施設整備の促進

○製造業等に対する企業化支援

○オフィスの業務核都市など周辺都市への再配置による機能の活性化



○公共空間を活用した情報通信基盤の整備

○基盤的技術産業集積の維持・活性化

○空港、港湾、高速道路等との連携による研究開発拠点の活性化

○機能低下した建築物の更新による都市機能の活性化の推進

(4)大都市構造の再編成

・広域的な都市・交通基盤の整備

・安全な都市空間への転換

・有効な土地利用の推進


















○環状道路、連続立体交差事業の推進や、パークアンドライド等TDM施策による都市内交通の円滑化の推進

○都市鉄道の整備による通勤混雑の緩和等の推進及び新交通システム、モノレール等の整備の推進

○中枢国際港湾の整備等による効率的な広域物流圏の形成

○GIS等を活用した災害時の広域的な連携体制の確立
○避難地、避難路、緊急輸送道路、防災拠点等の体系的な整備

○臨海部における既存施設の土地利用転換を含め、新たな空間の創出を図る再開発の推進

○サテライトオフィスの整備等を通じた職住近接化

○流通業務市街地の整備による流通機能活性化の推進

○自主防災組織・防災ボランティアの育成等による防災体制の整備

○地域住民の自主的なまちづくり活動の推進

○街区単位の土地利用転換の促進

○ピークカット施策等の導入等について機運の醸成

○NPO組織による交通円滑化活動との連携・支援















○都心商業地の機能更新による中心市街地の活性化

○大都市の役割・機能に見合った制度の導入
○高度道路交通システム(ITS)など情報通信技術等を活用した既存交通基盤の有効活用

○老朽木造密集市街地の防災性の向上

○臨海部における貨物線の旅客線としての活用による港湾空間等の活性化

○臨海部における環境への負荷の低減、循環型社会への転換を図るためのリサイクル拠点等の整備

○低未利用地を活用した地域
毎のニーズに合わせた整備の推進