地方振興

Facebookを活用した情報発信

(1)Facebook活用の目的

 国土交通省の平成25 年度モデル事業に選定された7つの中間支援団体の活動を中心に情報発信を行い、様々な分野で中間支援に取り組む団体の周知を通じて、地域づくり活動や中間 支援活動に関心のある層を掘り起こし、裾野を広げていくことを目的として、Facebook ページを開設・運用した。

(2)Facebookの内容

1)Facebook の掲載内容
 Facebook に掲載する記事は、7団体の活動報告を基本とし、その他に中間報告会の開催概要の報告、成果報告会開催の告知及び結果の報告等を事務局より行った。

2)掲載の流れ
 Facebook に掲載する記事は基本的には7団体の活動報告とし、各団体より掲載記事の原稿案を月1回以上提出していただき、受託者及び国交省で内容を確認の上、Facebook 上で配信を行った。

3)記事作成時の留意点
 各団体への原稿案の作成依頼にあたっては、中間支援活動の状況をまとめて頂くとともに、特に工夫した点や苦労した点、中間支援による成果等も入れてもら うようにし、記事としての有益性を高めることとした。また、視覚的な周知効果を高める観点から、必ず原稿内容に関係する写真をつけてもらうようにし、文章 と画像のセットでの掲載とした。

4)Facebook のデザイン等
 Facebook ページのタイトルは、中間支援活動が地域づくりを支援する重要な活動であることから、「地域づくりを支えるチカラ」とし、中間支援に関わる様々な活動風景 や地域づくりの様子等の写真を組み合わせた背景とした。実際のページ画像、及び掲載した記事についてイメージを以下に示す。

  • 図 Facebook トップページ

  • 図 掲載記事(北見NPOサポートセンター)

  • 図 掲載記事(WATALIS)

  • 図 掲載記事(みらいファンド沖縄)

(3)Facebookの利用状況(※平成26年3月時点)

1)利用者の属性
 開設したFacebook ページの利用状況は下表の通りである。
 「いいね!」の数は、平成26 年3月18 日時点で822 となっており(広告による増数も含む)、男性が約7割、女性が約3割という構成である。また、世代としては35~44 歳の層が最も多く、全体の約3割を占めている。Facebook 全体では、18~24 歳の層が最も多いことから、今回開設したページは、35~44 歳の層からの関心が比較的高いということが推察される。
 居住地については、情報を公開していない個人も多いことから、あくまで参考値である。

2)「いいね!」数増加への取組
 開設したFacebook ページの周知を図る(「いいね!」の数を増やす)ために、国土交通省の記者発表、弊社ホームページでの情報発信、成果報告会での告知、関係者等を通じたお知らせ等によって情報発信を行った。
 また、掲載する記事のボリュームは可能な限り短くし、目を引く写真(人の笑顔や活動風景等)を掲載するようにした。
 そして、効果の検証も含めて、広告も試行した(詳細は後述)。

3)広告の効果
 広告の実施状況、及び効果については下表の通りである。
 20 日間の広告で、12,000 人を超えるFacebook に広告が配信され、524 人が「いいね!」を押している。
 効率性の面から見ると、「ⅱ)」で取り組んだ方法よりもはるかに効果が高い手法と言える。また、広告はネットを介して配信されるため、全国の地域づくり活動や中間支援の関係者、及びそれらに関心のある人の掘り起しやネットワーク形成という意味でも非常に期待できる手法だと言える。
 ただ一方で、広告による配信はネットだけのつながりであることから、一過性となってしまう可能性が高まることが懸念される。そのため、掘り起こした相手をできる限りつなぎとめる方策が重要となる。

(4)Facebookの利用促進に向けた工夫、課題

1)配信記事の工夫
 Facebook では、記事を見たときの最初の印象が非常に重要であり、読んでみたくなる工夫が必要になる。そこには長い文章が並ぶのではなく、目を引く写真や読み手の関心を引き付けるキャッチコピー等があるとより読んでもらえる確率が高まると考えられる。
 日本で初めてクラウドファンディングサービスを始めた「READYFOR?」(運営会社:オーマ株式会社)や、株式会社御祓川が立ち上げたクラウドファンディング「FAAVO 石川」においても、各寄付募集の記事をいかに読み手に読んでもらえるかが重要であり、目を引く写真の見せ方やレイアウトの工夫、魅力を感じさせるキャッチコピーや文章、デザイン等に力を入れている。
 今後、Facebook ページをより効果的に運用していくにあたっては、そのあたりのスキルやノウハウも求められると考える。

2)配信時期や頻度の工夫
 Facebook の記事が閲覧されやすい曜日や時間帯に合わせて記事を掲載していくことも効果的な手法だと思われる。また、掲載の頻度についても、最もリーチ数が高くなる頻度を見極めながら、定期的に記事を掲載していくことが重要だと考える。

3)「いいね!」の数だけでなく質を高めることも重要
 「いいね!」の数だけ増やすことを考えると、広告を使えばある程度効果的に数を増やすことが可能となることが今回の取組で明らかとなった。しかし、Facebook による情報発信の大きな役割としては、地域づくり活動や中間支援に関する取組を知ってもらうと同時に、関心を持ってもらい、さらには何らかのアクションにつながったり、何らかの関係性が生まれていったりすることが重要だと考える。
 今回の取組では、成果報告会において一般傍聴を受け付けるとともに、Facebook 上でも成果報告会の告知を行い、ネットとリアル(現実)の接点をつくった。このようなネット(Facebook)を入口としてリアル(現実)につなげていくような機会や場を増やしていくことが、「いいね!」を押してくれた読み手との関係をさらに深めるひとつの方法にもなると考える。

お問い合わせ先

国土交通省国土政策局地方振興課
電話 :03-5253-8111(内線29584)
直通 : 03-5253-8404
ファックス :03-5253-1588
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