取り組みの概要
掛川市では、防災訓練で地域SNSを利用して、災害情報の収集を試みている。文字情報だけではなく、位置情報、画像情報が付加されている。毎年9月、12月に実施、特に12月の地域防災訓練においては災害対策本部員、支部員(市職員)だけでなく、地域SNSユーザーの市民にも参加していただいている。
当該団体のGIS利活用推進に関する基本情報
個別型 GIS |
統合型 GIS |
公開型 GIS |
担当部署の 設置 |
推進組織の 設置 |
庁内共用の 事例 |
庁外共用の 事例 |
その他 |
○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | ○ |
地方公共団体情報
団体名 | 静岡県掛川市 |
団体連絡先 |
住所:静岡県掛川市長谷一丁目1番地 |
団体URL | http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/ |
団体種別 | 市区町村 |
人口 | 116,363人(平成22年国勢調査) |
担当部署 | IT政策課 |
当該団体の個別事例詳細
- 2012年12月の訓練では、300を超える書き込みがあった。
- 市HP、同報無線では広報できないような身近な個別災害情報を得ることができる。
- 市民からの災害情報を即時に他の市民が閲覧できる(デマ等のデメリットあり)。
- 時系列にて災害発生状況を把握できる(ホワイトボードの役目)。
- 災害の状況が記録に残るため、冠水しやすい場所、車両の通行に気をつけなければならない場所などが情報共有できる。
- 地域SNSが最も有効なのは災害初動期よりも、避難所生活から仮設入居あたりのフェーズである。そのため、配給・配水時刻など生活インフラの情報発信、避難所ごとのより小さい単位での発信ができないだろうかと考えている。
- 地域SNSには普段から、様々な情報が市民から寄せられるが、その情報収集力を災害時に活用しようとういう試み。
- また、写真・動画なども一緒に収集している。
- 集めた情報をどのように利用するか、どのように見せるかなど今後の課題も多いが、注目すべき取組。
地域SNSを防災訓練での災害情報収集に利用(静岡県掛川市)
担当部署:IT政策課(緊急情報班)
取り組みの背景
掛川市では、平成18年から地域SNS「e-じゃん掛川」を開設、様々な地域情報が寄せられている。
取り組みの内容
掛川市では、地域SNS「e-じゃん掛川」を利用して防災訓練を実施している。
防災訓練では、地域SNS上に参加者が、災害状況、避難状況を書き込んだ。地図で場所を示した情報が送られてくる点が特徴。
(20121202防災訓練の事例)
日時 12月2日 日曜日(9時~20時頃) 内容 「災害コミュニティ」の「2012.12.2防災訓練トピック」に災害状況、避難所状況等を書き込む。 想定 12月2日 日曜日 9時に駿河トラフから南海トラフにかけての巨大地震が突然発生。 書き込み内容 書き込み例 ------------------------------------------------------ 出典:e-じゃん掛川防災訓練の書き込み方法について http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_view.phtml?id=599554&grpcd=104686 ※台風や豪雨の際には一般ユーザーから冠水、倒木、停電による信号機不作動などの災害情報が投稿された。混乱している本部において、地図機能により瞬時に場所を特定できることのメリットは大きい。 |
得られた効果
今後の展開
参考にしたい工夫ポイント
(1)地域SNSを災害情報の収集への利用を試みている先進事例
関連サイト
【1】サイト名「e-じゃん掛川防災訓練の書き込み方法について」
URL:http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_view.phtml?id=599554&grpcd=104686
【2】サイト名「e-じゃん掛川防災訓練-アンケート結果」
URL:http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/enquete/enquete_view.phtml?id=513351&grpcd=102652
【3】サイト名「e-じゃん掛川 2012.12.2 防災訓練トピック」
URL:http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_view.phtml?id=606102&grpcd=104686