取り組みの概要
茨城県では、IT戦略の重点施策として、県と全市町村が共同で県域統合型GIS(地理情報システム)「いばらきデジタルまっぷ」の整備を進めてきた。
当該団体のGIS利活用推進に関する基本情報
個別型 GIS |
統合型 GIS |
公開型 GIS |
担当部署の 設置 |
推進組織の 設置 |
庁内共用の 事例 |
庁外共用の 事例 |
その他 |
- | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
GISに関するこれまでの取り組み
GIS構築への取り組み
- 2003年:「いばらぎブロードバンドネットワーク(IBBN)構築」
- 2008年:茨城県域統合型GIS運用開始、同時に「いばらぎデジタルまっぷ」公開
GISの構成
- IBBNをベースとして、茨城県域統合型GISを運用
- 茨城県域統合型GISは、県及び県内市町村が行政内で利用する「行政用GIS」及び公開型の「いばらぎデジタルまっぷ」から構成されている。
地方公共団体情報
団体名 | 茨城県 |
団体連絡先 |
住所:茨城県水戸市笠原町978-6 |
団体URL | http://www.pref.ibaraki.jp/ |
団体種別 | 都道府県 |
担当部署 | 企画部情報政策課 |
当該団体の個別事例詳細
- 茨城県と県内市町村は、2003年に高速・大容量光ファイバー網「いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN)」の運用を開始。
- また、IBBNを利用して、2003年には「公共施設予約システム」、2004年には「電子申請・届出システム」の運用を開始した。
- 2008年には「茨城県域統合型GIS」を県及び県内全市町村と共同で整備、運用を開始した。
- 「県域統合型GIS」は、県及び県内市町村が行政の内部事務に利用する「行政用システム」と県民などへの公開用システム「いばらきデジタルまっぷ」の二つにより構成されている。
- 同システムは、IBBNを利用したシステムの一つとして開発され、「茨城県市町村共同システム整備運営協議会」が運営に当たっている。
- 背景図には航空写真画像と国土地理院地形図、(株)NTT-ME地図「GEO SAPCE」が利用されている。
- 「いばらきデジタルまっぷ」では、公共施設、医療関係施設、福祉施設、福祉バス、防災、都市計画など多様なコンテンツが盛り込まれている。
- 同まっぷは、防災情報システムと連携しており、被害情報、避難情報、発令エリア、避難場所は、県及び市町村の消防防災所管課が入力したデータが自動的に反映される。
- 背景図の一つとして利用している航空写真は全県域を共同で撮影しており、市町村が個々に撮影した場合に比べ大幅なコストダウンとなっている。
- 災害時におけるリアルタイムの映像配信機能や統合型GISとの連携による迅速、正確かつ視覚的な位置と状況等の情報収集・発信機能の充実を図るとともに、携帯電話等を利用した避難関連情報、気象警報等の防災情報提供システムの利用者の拡充を図る(「いばらきIT戦略推進指針」)。
- 現在の県域統合型GISは、平成25年7月をもって機器のリース期間が終了を迎えることから、構築・運用経費の大幅な削減と機能の改善による業務の効率化や県民サービス向上が期待できる。クラウドサービスの利用を前提として本年8月に次期システムへの更新を予定している。
「県域統合型GIS、いばらきデジタルまっぷ」の管理運営(茨城県)
担当部署:茨城県企画部情報政策課地域情報化推進グループ