港湾局の環境事業の紹介


港湾環境施策の具体的取り組みを紹介します。
港湾局における
自然再生への取り組み
将来世代への豊かな港湾環境の継承、自然環境との共生、
アメニティの創出などの実現に向けた具体的取り組み
海域環境創造事業
(シーブルー事業)
閉鎖性海域の水環境を改善するための様々な取り組み

環境に配慮した港湾施設(防波堤など)の整備 海水交換などによる閉鎖性海域の水質を保全する環境に配慮した施設の整備

東京湾蘇生プロジェクト 東京湾再生推進会議などによる「海の再生」を推進する取り組み
赤潮、貧酸素水塊の発生メカニズムなど→水質改善
海洋環境整備事業 海洋環境船による海洋環境整備整備事業






沿岸域における自然再生への取り組み

国土交通省港湾局では、環境と共生する港湾の形成を目指した様々取り組みを行っています。
  • 自然にとけ込み、生物にやさしいみなと
  • 積極的に良好な自然環境を創造するみなと
  • アメニティが高く、人々に潤いと安らぎを与えるみなと
 具体的には干潟や藻場の再生・創出、人が親しみやすい水辺環境の整備、以下の「海域環境創造事業」の閉鎖性海域の水質改善など様々取り組みを行っています。

東京港葛西地区の事例
福田港百島地区の事例

主要干潟・藻場等の保全・再生事業マップはこちら




海域環境創造事業
 閉鎖性水域において、水底質の改善を図り、自然と生物にやさしい海域環境の創造と親水性の高い海域空間の創出を図るために、覆砂をはじめ汚泥浚渫や水質浄化施設(エアレーション施設など)の整備を行っています。
三河湾蒲郡地区の事例
松島港海岸前地区の事例
<覆砂>

【覆砂のしくみ】
 浚渫土砂等を利用した良質な砂で海底を覆い、汚泥による有害物質の溶出を抑制します。




【事業の効果】〜津田湾の事例〜


 覆砂により、底質環境が改善され、水質も改善されました。


◇水質(COD)の改善

◇底質粒径の変化  シルト〜砂へ
◇底質(COD,全窒素、全リン)の改善




<エアレーション>

【エアレーションのしくみ】





環境配慮型防波堤など
閉鎖性の高い内陸湾では、人口の増加、産業活動の活性化に伴って大量の窒素やリンなどの栄養塩類が流入、底層に堆積し、富栄養素化による貧酸素領域を形成しているなど水質が悪化している地域もあります。このため、自然エネルギーを利用して海水交換が可能な防波堤の開発を進めるなどの環境に配慮した港湾施設の整備を進めています。
 事業目的
  • 海水交換等による周辺海域との調和
  • 周辺漁業との調和
  • 生物生息空間の確保
  • 自然景観への配慮
  • 水質浄化機能の確保
  • 自然とのふれあいの場の創造
三田尻中関港の事例
【事業の効果】〜平良港の事例〜


◇付着生物(珊瑚)の増加

【事業の効果】〜鹿島港の事例〜


◇水質(DO)の改善




環境配慮型防波堤など
 赤潮や青潮が多発する東京湾の環境を改善するため関連する部局が実施している環境モニタリングの結果を一元化し、汚染原因を解明するとともに水質環境対策を効率的に実施することにより、美しい東京湾の形成を図っています。
詳しくは「関東地方整備局(環境)」ホームページへ
関東地方整備局環境HPへ




環境配慮型防波堤など

 船舶航行の安全を確保するとともに、海域環境の保全を図るため、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海、有明・八代海(港湾区域、漁港区域を除く)において、海面に浮遊するごみや油の回収を国の回収船により実施しています。
 また、平成91月に発生したナホトカ号油流出事故など、大量の油が流出した場合の緊急防除作業に際しても全国的に運用する大型油回収船の「清龍丸」「海翔丸」「白山」をはじめとする油回収船を速やかに事故現場海域に派遣し、流出油の回収を行っています。

 この他に、閉鎖性海域の水質を把握するための環境整備船によるモニタリング調査を実施しています。

海洋環境整備事業の海域


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