『ASEAN諸国における港湾の維持管理技術現地セミナー』の開催結果について

平成18年 3月 7日

<問い合わせ先>

港湾局建設課国際業務室

  (内線46-552)

TEL:03-5253-8111(代表)
TEL:03-5253-8679(直通)



 国土交通省港湾局は、海洋政策研究財団(OPRF)、国際協力機構(JICA)等との協力により、2月28日、3月1日の両日にインドネシア・ジャカルタにおいて『ASEAN諸国における港湾の維持管理技術現地セミナー』を開催しました。
 ASEAN諸国においては、多国間貿易活動の拡大に伴い物流の基盤となる港湾施設の重要性が高まってきています。しかしながら、港湾施設の維持管理についてはこれまで顧みられることが少なく、適切な検査、評価に基づく維持管理がなされておらず、塩害等による早期のコンクリート劣化が進んでいるなど、緊急の対応が求められている状況にあります。
 本セミナーは、港湾施設の維持管理に課題を抱えるインドネシアに、同様の課題を持つASEAN諸国の港湾維持管理の専門家を招聘し、ASEAN諸国における維持管理に関する対処方策や技術移転を図ることを目的に実施しました。開催に当たっては、海洋政策研究財団(OPRF)の平成17年度海外交流基金が活用されています。
 セミナーの内容については次のとおりです。


■セミナー概要

  『港湾施設の維持管理技術セミナー』

    1.日時:平成18年2月28日(火)
    2.場所:インドネシア・ジャカルタ(ホテル・ボロブドール)
    3.主催:海洋政策研究財団(OPRF)・国際協力機構(JICA)・インドネシア運輸省海運総局(DGST)・国土交通省港湾局
    4.内容:
      (1)港湾コンクリート構造物の耐久設計とライフサイクルマネジメント
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 LCM研究センター長 横田 弘
      (2) 港湾構造物の調査と評価手法
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 地盤・構造部 主任研究官 岩波 光保
      (3) インドネシアにおけるコンクリート構造物の耐久性評価(事例紹介)
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 地盤・構造部 材料研究室長 M田 秀則  など


  『日ASEAN港湾施設ライフサイクルマネジメントワークショップ』

    1.日時:平成18年3月1日(水)
    2.場所:インドネシア・ジャカルタ(ホテル・サリ・パン・パシフィック)
    3.主催:海洋政策研究財団(OPRF)・インドネシア運輸省海運総局(DGST)・国土交通省港湾局
    4.内容:
      (1) 日ASEANにおけるライフサイクルマネジメントに関する活動報告
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 地盤・構造部 材料研究室長 M田 秀則
      (2) RC構造物の劣化調査結果−ミャンマーと日本の事例−
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 LCM研究センター 特任研究官 山路 徹
      (3) インドネシアにおける港湾構造物の調査と評価
           発表者:(独)港湾空港技術研究所 地盤・構造部 主任研究官 岩波 光保
      (4) ASEAN諸国における港湾構造物の維持管理について
           発表者:フィリピン、ミャンマー、ブルネイ、ベトナム代表者    など
          
『港湾施設の維持管理技術セミナー』において
開会挨拶をする海洋政策研究財団(OPRF)の工藤栄介常務理事
『日ASEAN港湾施設ライフサイクルマネジメントワークショップ』において
発表する(独)港湾空港技術研究所地盤・構造部 岩波光保主任研究官



All Rights Reserved, Copyright (C) 2006, Ministry of Land, Infrastructure and Transport