呉・みなと・賑わいシンポジウム
  
〜瀬戸内海沿岸域の更なる魅力向上に向けて〜

   平成18年12月2日 開催   中国地方整備局 港湾空港部



  ○基調講演 中村 英夫 氏(武蔵工業大学学長)
○報  告  高松 亨 氏(財団法人港湾空間高度化環境研究センター専務理事)
○パネルディスカッション
   《 パ ネ リ ス ト 》 寺田 稔 氏(衆議院議員(広島5区))
小村 和年 氏(呉市長)
廻 洋子 氏(淑徳大学国際コミュニケーション学部教授)
仁田 一也 氏((社)広島県観光連盟会長)
中尾 成邦 氏(国土交通省港湾局長)
   《コーディネーター》 渡辺 理一郎 氏(中国新聞社呉支社長)


<シンポジウムの概要>

 12月2日(土)午後1時30分から呉森沢ホテルにおいて、「呉・みなと・賑わいシンポジウム」と題して、シンポジウムを開催致しました。本シンポジウムには約500名もの方々にご出席頂き、大盛況となりました。

 藤野公孝国土交通大臣政務官の開会挨拶の後、武蔵工業大学の中村英夫学長により、「ヨーロッパの港湾都市−経済・生活・文化−」と題して、基調講演が行われました。基調講演では、ヨーロッパの港町におけるまちづくりと文化について、歴史遺産などを活用した港湾地区活性化の事例に基づき、お話をいただきました。

 次に財団法人港湾空間高度化環境研究センターの高松亨専務理事より、「ウォーターフロントの賑わい空間形成」と題して、国内における船や港の文化・風景を活用したウォーターフロント街づくりの事例の紹介や、瀬戸内海の魅力を活用したクルーズ観光の社会実験について報告が行われました。

 その後、寺田稔衆議院議員、小村和年呉市長、淑徳大学国際コミュニケーション学部の廻洋子教授、広島県観光連盟の仁田一也会長、国土交通省の中尾成邦港湾局長により、「瀬戸内海沿岸域の更なる魅力向上についてのパネルディスカッションが行われました。前半では、大和ミュージアムと海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」の建設における経緯と来場者を呉市内へ回遊させるための方策など、呉市・呉港における港町としての賑わい創出について議論が交わされました。後半では、合併により多くの島嶼部が呉市となり、市の中心部だけでなく、これらの島嶼部でも、その魅力を活かし、活性化を図る施策と取組みについて活発な議論が交わされました。

 港湾と多島美の魅力で、瀬戸内海を代表する海洋交流都市に成長する。呉市のそんな将来像が見えてきたシンポジウムとなりました。


シンポジウムでの主な発言内容
 
・大和ミュージアムやてつのくじら館など、「オンリーワン」の施設に呉の魅力を発信する拠点として期待
・街の魅力をどう表現するかは観光客の視点で考えるべき
・みなとの振興に取り組む港湾所在市町村を支援するため、平成19年度予算で要求中の「みなと振興交付金」を積極的に活用
・国、県、市町村、各種団体、地域ボランティアなどが一緒になってみなとまちづくりを進める姿勢が大切
・港は人と物の流れを支える結節点としての役割が大きい
・呉港は瀬戸内海のクルーズ拠点となりうる
・「瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会」を通じて瀬戸内の魅力をPRしていく
・港を観光客や地元住民の交流拠点とする「みなとオアシス」の全国展開を進めていく
・「島嶼部発展プラン」など芸南地区の魅力をトータルに高めるための努力を地域と一体となって続けたい




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