秋田の港から秋田の振興を考えるシンポジウム
   
秋田の元気は港から 〜地域の果たす役割〜

    平成19年2月24日 開催  東北地方整備局 港湾空港部


来賓挨拶する
二田孝治衆議院議員
来賓挨拶する
金田勝年参議院議員
パネルディスカッションの模様

  ○開会挨拶 堀川 洋 (東北地方整備局副局長)
○来賓挨拶 二田孝治氏(衆議院議員)
金田勝年氏(参議院議員)
寺田典城氏(秋田県知事)
(代理:秋田県建設交通部長 大嶋直樹氏)
  
○講 演 「地域から考えるグランドデザイン」
塩谷驩p氏(北東アジア研究交流ネットワーク代表副幹事)
  
○パネルディスカッション 「秋田の元気は港から 〜地域の果たす役割〜」
  《パネリスト》 塩谷驩p氏(北東アジア研究交流ネットワーク副代表幹事)
辻 兵吉氏(社団法人秋田県貿易促進協会長)
鈴森二朗氏(日本大昭和板紙東北株式会社代表取締役社長)
山田典明氏(秋田製錬株式会社代表取締役社長)
中尾成邦氏(国土交通省港湾局長)
  《コーディネーター》 吉田 純氏(秋田魁新報社編集局次長)


<シンポジウムの概要>

 2月24日(土)、秋田市内において、「秋田の港から秋田の振興を考えるシンポジウム」(主催:東北地方整備局秋田港湾事務所)を開催致しました。当日は約200名の方々においでいただき、急遽、席を増やすほどの盛況でした。

 はじめに、北東アジア研究交流ネットワーク副代表幹事の塩谷驩p氏より、北東アジア地域の中での秋田という観点から「地域から考えるグランドデザイン」と題して講演が行われました。塩谷氏は、秋田港が日本海側の港と連携することで、相乗効果が得られる可能性があることを示し、「北東アジア地域全域のグランドデザインを秋田から発信していって欲しい」と熱い希望を語っていただきました。

 続いて行われたパネルディスカッションでは、秋田魁新報社・吉田純編集局次長をコーディネーターに、(社)秋田県貿易促進協会・辻兵吉会長、日本大昭和板紙東北(株)・鈴森二朗代表取締役社長、秋田製錬(株)・山田典明代表取締役社長、国土交通省・中尾成邦港湾局長に、講師の塩谷氏も加わり意見が交わされました。

○主な発言内容

・中国等海外にシフトしていた生産拠点が、国内回帰する傾向があり、臨海部の重要性が増してきている。

・紙・パルプ産業は国内消費型。秋田の荷主が秋田で製造されたダンボールに製品を入れ、それを秋田港から海外へ輸出するという流れとしたい。

・秋田県は3R(リデュース・リユース・リサイクル)で最も先進的な事例。リサイクル原料の集約を秋田港を利用して行うことで、アジアでの3Rを推進していきたい。

・臨海部の産業集積のためには地元の受け入れ体制が必要。

・地方分権が叫ばれているが、秋田県の荷主は秋田港をよく使っているが、その他の東北の荷主は京浜地区の港を利用することが多い。地域の港が連携して地域の中で輸出入が行われるような仕組みが必要。

・秋田港のコンテナ貨物は、秋田県内を発着する貨物の割合が東北他県に比べて非常に多いという特徴がある。

・航路の定時制確保のためには、冬場でも使える港にすべき。秋田港の静穏度確保のための整備は必須である。

・定時制確保のための静穏度の向上、港と背後の高速道路を結ぶ道路についてはまだ弱い。

・日本と東アジアの間は物流が純国内化しつつある。日本の地方港と中国・韓国の地方港が直接交流を始めており、それによって日本の企業は国際競争力を増している。

 このように、秋田港をとりまく物流や臨海部の産業について話し合われ、これからも秋田や東北経済を牽引していく重要な役割を果たしていくことが確認されました。




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