最近、平成18年より開始されるIMO加盟国監査の監査基準において、加盟国に対し品質管理に係る国際標準であるISO9001レベルの品質管理体制を要求し、また英国をはじめ諸外国の船舶検査当局においてもISO9001認証を取得する等、船舶検査、登録測度、ポートステートコントロール等の業務執行体制を取り巻く環境は変化しています。
また、行政改革及びそれに伴う業務効率化に対応するために、平成18年7月より、船舶検査官、船舶測度官、外国船舶監督官(技術系)を統合する海事技術専門官制度に移行中ですが、国際的に船舶の安全及び保安並びに海洋環境保護に係る規制が強化される中で、船舶検査等の行政サービスのレベルの維持向上を図りつつも円滑な制度運用を進めていくことが重要となっています。
このような背景から、船舶検査、登録及びトン数測度並びに外国船舶監督執行部門では、それぞれの業務執行に係る品質管理システムである海事QMS(Quality Management System)を構築し、平成17年12月よりシステム運用を開始しています。

※平成18年6月23日にISO9001認証を取得しました。
また、海事QMSの中で、業務執行状況の定期的なチェック及びそれに基づく執行体制改善や外部業務委託の監督の徹底を図ることとしており、このために、船舶検査等の執行業務の内部監査や、船級協会、小型船舶検査機構等検査代行機関の業務の監督を担当する技術監査室を海事局検査測度課に設置しています。
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