水域に接している開発途上国にとって、船舶は、物資や人員の輸送手段として、経済活動や住民生活に欠かせない役割を果たしています。
しかしながら、開発途上国においては、必要な船舶を調達する経済力及び技術力が欠如している国が多く、先進国から中古船を購入し、十分な保守も出来ず、安全、採算や効率の点から多くの問題を抱えたまま運航しているのが現状です。
このため、近年、開発途上国から造船に関する高い技術力を有している我が国の協力に対する期待が高まっていることから、我が国では船舶・造船分野に関する経済協力として、造船技術一般・船舶検査等に関する集団研修及び個別研修による研修員の受入、開発途上国政府又は造船所等に対する専門家の派遣、海運・造船プロジェクトに関する調査及び船舶・造船施設・教育機材の整備等に関する有償・無償の資金協力を実施しています。
|