水資源

世界の水資源

地球上の水

 宇宙から見た地球は青く輝き、「水の惑星」とも呼ばれています。実際、地球の表面の3分の2は水で覆われていて、およそ14億立方キロメートルの水があると言われています。しかし、その大部分は海水であり、淡水はわずか2.5%程度に過ぎません。また、この淡水の大部分は南極や北極地域などの氷や氷河として存在しているため、地下水や河川、湖沼などの水として存在する淡水の量は地球全体の水の約0.8%に過ぎず、さらにこの大部分は地下水であるため、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%(10万km3)でしかないのです。 

 「水の惑星」とも呼ばれる地球ですが、このように実際に使うことができる水の量は意外と少ないのです。水は私たち生きていく上で欠かせないものであり、世界各地では水資源に関する様々な問題が起こっています。

偏在する水資源

 国連開発計画(UNDP)の「人間開発報告書2006」では、「世界全体を見ると、すべての人に行き渡らせるのに十分なだけの水量が存在しているが、国によって水の流入量や水資源の分配に大きな差がある」という問題点が指摘されています。例えば、カナダのように水資源量が利用量を大きく上回る地域があれば、中東諸国のように大きく下回る地域もあります。また、同じ地域、国内においても、水資源と人口の分布が全く一致しないことも多いのです。このように、水は地域により偏在する資源であると言えます。

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