水資源

『水の里だより』 四国地方-1

【山里に幻想的な神楽の舞(山鳥坂の夜神楽)】(愛媛県大洲市)(2009/04/30)

山鳥坂の夜神楽

 山鳥坂鎮縄(やまとさかしめ)神楽は、享保年間(1716)より大洲市肱川町山鳥坂に伝わっている。
 言い伝えとしては昔、和氣氏の祖先が日向(宮崎県)に行き、たまたま岩戸神楽を見て非常に感動し、自らその技術を習い、帰ってから連中をつくり創始したといわれている。また、山鳥坂にある春日神社の近くには字名「神楽ハヤシ」の地名も残っていて歴史の古さを物語っている。
 鎮縄の名は、神楽文の「御鎮縄(みしめ)引く神室の内に輝くは注連(しめ)の光か、御鎮縄の光か」に由来している。
 この神楽は、愛媛県無形文化財に指定されており、平成10年(1998)には英国ロンドンで公演し、絶賛の言葉をいただいている。
 鎮縄神楽の座は、山鳥坂ダム建設による水没予定の岩谷地区に存在し、近隣で年間20数回の公演を行っている。
 夜神楽は、「ふるさと岩谷」のアピールと地域の活性化・交流をねらいとして、平成10年(1998)より、お盆(8月13日)に公演されている。夜神楽専用に龍を作製され、真夏の夜、山里に響く太鼓の音に目を光らせた長さ45mの龍が山中より出現し、神秘で幻想的な世界に観客はくぎ付けとなります。
 
大洲市ホームページ: http://www.city.ozu.ehime.jp/
問い合わせ先:0893-34-2343(大洲市 建設農林部 治水第2課)

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