「ストックを活用した都市浸水対策機能向上検討委員会」においては、平成25年7月の第1回会議以降、計3回にわたり、これまでの浸水対策のあり方を成熟化させ、ハード・ソフト対策を組み合わせた既存ストックを活用したより効率的かつ効果的な浸水対策の確立及び実施について、平成26年3月まで調査・審議を重ねてきたところです。
この度、ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方をとりまとめましたのでお知らせします。
【最終とりまとめ(平成26年4月)】
・ストックを活用した都市浸水対策機能向上のための新たな基本的考え方(PDF形式:277KB)
・概要版(PDF形式:694KB)
・参考資料(PDF形式:4,391KB)
・委員名簿(PDF形式:86KB)
平成26年4月にとりまとめられた「ストックを活用した都市浸水対策機能向上検討委員会」の最終とりまとめを受け、国土交通省では、新たな雨水管理計画の策定手法の具体的な検討を行うため、平成26年度に神奈川県厚木市、愛知県岡崎市をフィールドに実行可能性調査(FS)を実施しました。
本調査では、新たな雨水管理計画の策定手法を構築するために、特に重要な以下の点について手法を検討しました。
[1]外力の設定方法
[2]「減災」に向けた目標設定方法
[3]施設情報や観測情報の活用手法
[4]既存ストックを活用した浸水対策手法
【平成26年度フィージビリティースタディー結果】
・概要版 (PDF形式:405KB)
・新たな雨水管理計画の策定手法に関する調査報告書(案)-厚木市- (PDF形式:5,755KB)
・新たな雨水管理計画の策定手法に関する調査報告書(案)-岡崎市- (PDF形式:5,601KB)
国土交通省では、「計画規模を超える局地的な大雨に対する新たな雨水管理計画策定に係る調査検討会」を開催し、平成26年度FS調査による具体的な検討等を踏まえて、設計指針への反映を検討すべき論点集(案)を作成しました。
論点集では、計画・設計・施工・施設の運用・災害対応などの各段階で、浸水シミュレーションの充分な活用、浸水対策の目標設定、水位等の観測情報の活用などについて、既存ストックを活用した浸水対策を進める上で必要な対応策などをまとめています。
本論点集は、検討会でまだ審議途上のものであり、幅広くご意見を頂戴しつつ、平成27年度の調査結果を踏まえて、引き続き修正を加える予定である。今後、本論点集(案)を参考に、各主体において、これまでの浸水対策の概念の殻をやぶり、ストックを活用した浸水対策の実現に向けた取組みを進めていただきたいと考えています。
・新たな雨水管理計画策定手法の論点集(案) (PDF形式:431KB)
平成27年8月にとりまとめられた「水災害分野における気候変動適応策のあり方について ~災害リスク情報と危機感を共有し、減災に取り組む社会へ~ 答申」(社会資本整備審議会)を踏まえ、既存の下水道管等のストックを活用した浸水シミュレーション等による雨水管理計画の策定手法の具体化を図るため、平成27年度もFS調査を実施します。
今年度は新たに以下の5つのテーマを設定し、今後、国土交通省と共同で調査を実施していただく地方公共団体とともに検討を進めて参ります。
[1]浸水リスクに応じた目標設定等の計画手法の検討
[共同調査:栃木県足利市、埼玉県上尾市、埼玉県朝霞市、三重県津市、福岡県大野城市]
[2]下水道管内の水位観測の実施手法の検討
[共同調査:北海道苫小牧市、千葉県市川市、神奈川県厚木市]
[3]X-RAINを活用した浸水対策の実施手法の検討
[共同調査:東京都三鷹市、東京都調布市、愛知県岡崎市、岐阜県大垣市]
[4]災害対応を考慮した雨水管理の推進手法の検討
[共同調査:岡山県赤磐市、熊本県阿蘇市]
[5]官民連携した浸水対策手法の検討
[共同調査:神奈川県藤沢市]
[1]ICTを活用した浸水対策施設運用支援システム実用化に関する技術実証事業
[実証フィールド:広島市]
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000240.html
[2]都市域における局所的集中豪雨に対する雨水管理技術実証事業
[実証フィールド:福井市、富山市]
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000268.html