建設省河治発第二九号
平成九年六月一二日

北海道開発局開発建設部長、各地方建設局河川部長あて

河川局治水課長通達


河川定期縦横断測量業務実施要領について


河川定期縦横断測量は、河川管理の基本となる基礎資料を得るものであり、確実に実施し適切にその資料を管理する必要があるが、今般、河川定期縦横断測量の的確な実施と資料の確実な管理及び容易な利用を図るために、別紙のとおり河川定期縦横断測量業務実施要領を定めたので通知する。



(別紙)

河川定期縦横断測量業務・実施要領

第一章 適用

本実施要領は、河川定期縦横断測量業務について、実施方法、ならびに成果の整理・保存方法に関する要領をとりまとめたものである。

第二章 測量計画

二―一 測量の実施時期・区間
定期縦横断測量の実施時期は、五年以内を原則として、河道の変動特性等を考慮して決定するものとする。また、顕著な洪水後などには必要に応じて測量を行う。実施区間は、河道計画の立案や工事実施、河川管理に必要とされる区間について行う。その際、一連区間は単年で実施することが望ましい。
二―二 測量断面の設定
定期縦横断測量を行うための測量断面は、距離標を基準にして定める測線上に設定する。そのほか、水位標位置、堰・床固め、支川合流部、河口部、橋梁部、狭窄部、深掘れ部、堆積部等の測量断面を加えて、設定するものとする。

第三章 距離標設置測量

三―一 基本
距離標は、建設省公共測量作業規程(以下、公共測量規程と呼ぶ)に準じて測量し、設置する。
三―二 距離標の改築
流出、破損、堤防工事等により距離標を改築する場合、原則として原位置に復旧する。やむを得ず位置を変更する場合は、従来の測線上に設置することを基本とする。また、変更した場合は距離標設置測量を実施し、位置情報を修正する。

第四章 縦断測量の方法

四―一 基本
縦断測量では、左右岸の距離標の標高並びにそれを基準とした堤防の変化点の地盤高及び主要な構造物についての位置と標高を測定する。
四―二 縦断測量の項目
縦断測量項目は、以下のとおりとする。

1) 距離標高
2) 堤防高
3) 水位標零点高
4) 水門・樋管の敷高
5) 橋の桁下高
6) その他必要な工作物

四―三 流心区間距離の設定
流心区間距離は原則として、流心線に沿った測線間距離として設定する。

第五章 横断測量の方法

五―一 基本
定期横断測量は、設定された測量断面上の地形の変化等について距離標からの距離及び標高を測定する。
五―二 測量範囲
測量範囲は、原則として堤内地に河川保全区域相当の範囲を加えたものとする。
五―三 測量項目と測量方法
横断測量に当たっては、公共測量規程に定められている測点に加え、測量時の水面、護岸、堤防法肩・法尻、根固め、岩盤等の位置・高さ等の測量を実施する。さらに必要に応じて、用地境界、舗装位置等の測量を実施する。
五―四 横断構造物の測量
河川横断構造物が位置する部分の横断測量は、橋梁の場合は直上流あるいは直下流、堰及び床固めの場合は天端位置において実施することを基本とし、同時に橋脚等の幅、堰及び床固めの落差についても測量を実施する。
また、河川構造物の周辺は河床変化が大きいため、必要に応じて縦断方向あるいは横断方向に測線を設定し、周辺測量を行なう。

第六章 精度

定期縦横断測量結果の測定精度は、原則として公共測量規程によるものとする。

第七章 成果

七―一 測量データの一次処理
横断測量のデータの一次処理として次の諸値を算定する。

1) 平均河床高
2) 堤内地盤高
3) 現況河床勾配

七―二 成果
定期縦横断測量の成果として、実施項目に応じ次のものを作成する。

1) 業務報告書(業務概要及び数表)
2) 縦断図及び横断図
3) 構造物周辺測量と堤防断面測量の数表及び断面図
4) 縦横断測量成果の数値情報(フロッピーディスク等:(以下FD等と略す))

七―三 数値情報FD等の内容と様式
定期縦横断測量成果の数値情報をFD等にとりまとめる際の入力項目は以下のとおりである。

1) 縦断成果の入力項目

・距離標
・流心区間距離
・距離標高(左右岸)
・堤防高(左右岸)
・最深河床高
・平均河床高
・構造物位置(距離標からの距離)
・構造物標高
・測量年月

2) 横断成果の入力項目

・距離標
・流心区間距離
・距離杭標高(左右岸)
・堤防高(左右岸)
・堤内地盤高
・水際杭高(左右岸)
・平均河床高
・測量年月
・横断座標データ

第八章 保管

八―一 成果の保管
業務報告書、縦横断図、縦横断座標FD等の成果は利用に際して支障が生じないよう、所定の場所において適切に保管する。
八―二 成果の利用
定期縦横断測量成果は蓄積・加工することにより、河道計画等関連業務の効率化・高度化のために活用されるように配慮する。


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