その他の設備は通報・警報設備、消火設備および避難誘導設備を補完し、消火活動等を容易にするための設備である。
(1) 給水栓
消防隊による本格消火に資するための設備である。なお、給水栓を設置する場合は、必要に応じて消防ポンプ等からトンネル内給水栓への送水用として送水口を設けるものとする。
1) 給水栓
1) トンネル両坑口付近に設置することを標準とし、必要に応じてトンネル内非常駐車帯または避難連絡坑口付近に設置するものとする。
2) 口径は65mm、放水量は400l/min放水圧力は2個同時放水した場合で3.0kg/cm2を標準とする。
また、水源は2個同時放水した場合40分程度放水できる容量を確保することが望ましい。
2) 送水口
1) トンネル両坑口に設置するものとする。
2) 口径65mm、双口型を標準とする。
(2) 無線通信補助設備
トンネル内の救助活動、消火活動等に際して、トンネル外部との連絡に供するための設備である。無線通信補助設備は、漏洩同軸ケーブル等とこれに付帯する装置をもって構成するものとする。
(3) ラジオ再放送設備
トンネル内で、運転者等が道路管理者からの情報を受信できるようにするための設備である。
設計に際しては、電波法および同法設備規則を遵守するものとする。
(4) 拡声放送設備
拡声放送により、トンネル内の火災その他の事故の発生を、道路管理者から運転者等に伝達するための設備である。
設計に際してはトンネル内の騒音、残響音等に留意するものとする。
(5) 水噴霧設備
微細な粒子状の水を放水することによって火災の延焼、拡大を抑制し、消火活動等を援助するための設備である。
1) 放水区間は50m以上とする。
2) 放水量は6l/min・m2を標準とする。また、水源は40分程度放水できる容量を確保することが望ましい。
3) 放水制御方式はトンネル延長、トンネル構造、換気方式等に留意して決定するものとする。
(6) 監視装置
通報装置から受けた情報の確認、消火活動、避難行動等の状況監視を行うための設備(I.T.V)設備である。
テレビカメラの設置位置は、トンネル内および坑口付近を一様に監視できるように決定するものとする。
|