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別添 一級国道の地点標に一等水準点金属標を添加する場合の方法及び管理に関する覚書
指定区間内の一級国道及び北海道の区域内に存する一級国道において、道路管理者の設ける地点標に国土地理院の一等水準点金属標を添加する場合の方法及び管理に関して建設省道路局長と建設省国土地理院長は左記により覚書を交換する。
記
1 国土地理院は、別添Iの「一級国道地点標設置要領」に定める道路水準点を設ける地点標(以下「地点標」という。)に、測量法施行規則(昭和二四年建設省令第一六号)第一条に規定する一等水準点金属標(以下「金属標」といい、その形状は別添IIのとおりとする。)を添加することができるものとする。
2 国土地理院長は、地方建設局長及び北海道開発局長(以下「地建局長等」という。)と、毎年度のはじめに当該年度内に金属標を添加する地点標の箇所及び時期等について協議するものとする。
3 前項の協議が成立した場合、国土地理院長は必要な金属標を地建局長等に送付し、地建局長等は、地点標を設置する際送付を受けていた金属標を道路水準点鋲にかえて添加するものとする。
4 国土地理院長は、地点標に添加された金属標について測量を実施した場合は、その標高及び平面直角座標を地建局長等に通報するものとする。
5 地建局長等は、地点標に添加された金属標に異常があることを発見したときは、すみやかに国土地理院長に通報するものとする。
昭和三九年四月一日
建設省道路局長
建設省国土地理院長
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別添I 一級国道地点標設置要領
1 目的
一級国道に地点標を設置して、位置の表示を行ない、路線上の地点の把握を正確にすることを目的とする。
2 地点標の種類
地点標は、路線の起点から整数粁の箇所に設置する粁標と、その中間に一〇〇メートル毎に設置する百米標の二種類とする。粁標には起点からの粁数および車道面の標高を付し、百米標には一〜九の数字を付して位置を表示する。また五〇〇メートルに当る百米標には、道路水準点を設置する。
3 地点標の仕様
(1) 型式等
A型、B型の二型式とする。A型は、垂直面表示型とし、立柱を標準とするが、トンネル、高欄、防護柵では、直接、壁面へ塗装する等、平面的なもので替えることができる。B型は、水平面表示型とし、A型の設置の不適当な箇所に用いる。
(2) 形状、寸法
A型、B型および、道路水準点の形状、寸法は、別記様式第一に示すとおりとする。
(3) 材質
コンクリート、金属、または、これに類する耐久性のあるものを用いる。基礎は、コンクリートとする。
(4) 色彩
地…黄色(日本塗料工業会 昭和三八年、八、三〇八)
文字、および帯…黒色
(5) 文字の形状、配列
粁標の粁数の文字…高さ一〇センチメートル、幅五センチメートル、太さ一二ミリメートル
粁標の標高、および百米標の文字…高さ五センチメートル、幅二・五センチメートル、太さ五ミリメートル
字体は、別記様式第1に例示するものを用い、文字の配列は、同様式に示すとおりとする。
4 地点標の設置
(1) 路線の終点に向い左側の路端に、建築限界を侵さないように設置する。(上下分離した区間では、下り車線の左側の路端に設置する。)
(2) 地点標が、人家の出入口、交叉道路の中等、他の障害になる場合は、二〇メートル程度まで位置を変更することができる。
(3) 五の百米標の位置が、道路の構造、地形等の制約のため、道路水準点設置に適しない場合は、四の百米標の位置に変更することができる。
(4) 粁標の粁数は、路線毎に、全線を通じた一連の数値を用い、重複する区間、改築工事中の区間等の取扱いは次のとおりとする。
![]() イ 路線の重複する場合
重複する区間は少ない番号の路線に係る地点標を設置する。
ロ バイパス等の完成により区域が変更された場合は当該区間に係る地点標だけを移設する。
新道には、起点側より規定の距離をとって順次粁標を設置する。従って、新道が終端において現道に接続する地点の粁標間隔は規定外距離となり、場合により、粁標は欠番となるか、補番を必要とする。補番は、粁数の末尾に高さ五センチメートルの文字で、―二等を加え、三七四―二等とする。
![]() ハ 近い将来、改築工事完了の予定で、新規の距離をとりうる区間は、当該距離を用いる。
5 距離、標高の測定
(1) 距離は、車道中心の路面の延長となる。上下分離した区間は、下り車線の右側の車道端で測定する。精度は、二、〇〇〇分の一以上とする。
(2) 道路水準点、および粁標前の車道端の標高を測定する。
道路水準点の水準測量の許容用合差は、二キロメートルの往復測量で三〇ミリメートル以下とする。
(3) 測量の結果は、地点標成果表を作製して記録しておくものとする。
地点標成果表の様式は、別記様式第二に示すとおりとする。
6 図面における表示
五万分の一地形図には、路線上に外径二ミリメートル太さ〇・三ミリメートルの丸印で粁標の位置を示し、丸印のそばに八ポイント、ゴジック体の数字で粁数を付す。
丸印、数字は黒色とする。
その他の縮尺の図面では、適当な方法で地点標の位置、および粁数等を示す。
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別記様式 〔略〕 |
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