住宅局住宅建設課長・建設省住宅局住宅生産課長通達
記
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(別添) 環境共生住宅市街地ガイドライン
I 基本方針
環境共生住宅市街地とは、地球温暖化防止等の地球環境保全を促進する観点から、地域の特性に応じ、エネルギー・資源・廃棄物等の面で適切な配慮がなされるとともに、周辺の自然環境等を調和し、健康で快適に生活できるよう工夫された住宅及び住環境を意味し、次の基本的要件を満たす住宅市街地であること。
(1) 省エネルギー、自然エネルギーの活用、資源の有効利用及び廃棄物の消滅等により地球環境の保全について、十分な配慮がなされていること。
(2) 自然環境等の周辺環境との調和について、十分な配慮がなれていること。
(3) 健康的で快適な居住の実現等について、十分な配慮がなされていること。
II 計画項目
住宅の建設、市街地の整備にあたっては、以下の計画項目について個々の住宅市街地の特性に応じ適切な技術要素を積極的に適用すること。
1 省エネルギーについて
(1) 住宅の断熱構造化等による冷暖房負荷の低減
(2) 住宅設備の省エネルギー化による照明、給油エネルギー等の削減
(3) 屋上緑化等による住宅市街地のヒートアイランド化の防止
2 自然エネルギー等の活用について
(1) 太陽熱、太陽光等の自然エネルギーの活用
(2) 都市廃熱等の未利用エネルギーの活用
3 資源の有効利用及び廃棄物の削減について
(1) リサイクルの推進、住宅の耐久性の向上等による資源の有効利用
(2) 廃棄物(再生利用されるものを除く。)排出量の削減
(3) 節水又は雨水利用等による上水使用量の削減
4 自然環境等周辺環境との調和について
(1) 雨水の地下浸透
(2) 親水空間の整備
(3) 十分な緑化
(4) 自然地形、自然植生及び生態系の保全等への配慮
(5) 住民参加による緑地等共同施設の維持・管理等
5 住居環境の健康性、快適性等について
(1) 光、風など自然環境の享受できる設計、構法の採用
(2) 室内の空気を汚染しない空間システムの採用
(3) 高齢者等に配慮した安全な室内空間の計画
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